パリは、母が短大を卒業後、2年間留学していた思い出の地。

 

そんな、かつての母が滞在していた、パリ16区の修道院(!)を再訪しました。

こちらは、聖母被昇天修道会のパリ本部。

母の出身校である聖母被昇天学院から、選抜された学生が、こちらに滞在する形で、パリ留学を許されていました。

私の祖父から、「日本の大学に行っても遊ぶだけだから、それにはお金は出さない。でも、ここに滞在する学生に選ばれたら、短大卒業後に留学していい」と言われたそうです。

40年前の話ですよ?すごく進歩的な教育方針!

 

実は、小学3年生で初めてパリを訪問した際、2人で修道院を訪問しました。

あれから18年。もう母を知るシスターもいらっしゃらず、色々変わってしまってはいます。

でも、母が生きているうちに、私が再訪したかった場所なんです。

 

ちょうど日曜日のミサが終わったところで、中に入ることができました。

 

 

修道院の中庭。

母の部屋は、この中庭に面した一番上の5階(日本の6階)の端でした。

パリ近郊出身など、週末に帰省できる学生が道路側、留学組を含めた帰省できない学生が中庭側の部屋。

 

 

 

寮自体は、前回訪問時に閉鎖されており、更に今回は跡形もなく、綺麗な建物に建て替わっていました。

おそらく信者の方が滞在する宿泊施設だと思います。(写真を撮り忘れましたが、ここはリゾート?みたいな建物で、親子共にびっくり😅)

 

 

パリ滞在中の住所であった17番地のプレートと共に。

 

こちらは裏口。

夜遅くなると、正門が閉められてしまうため、「これで本当に開くの?」という古ーい鍵でこちらから入っていたそうです。

バレエを観に行っても、「帰りはどうしよう?」と気が気でなかったと😅

塗り直されてはいますが、場所はたしかにここです。

 

 

修道院の前の通りをずっと南に行くと、ラジオ・フランスがあります。

かつて、祖父と母も、同じ場所で写真を撮っていました。

実は、母はラジオ・フランスに出演したことがあるそうです😂

 

橋からは、背中からですが、自由の女神が見えます。

 

反対側を向くとエッフェル塔。

 

当たり前ですが、観光スポットでも何でもない修道院。

お気に入りだったパン屋さんをはじめ、お店も様変わりしてしまい、母としてはショックだったかな…と思うのですが、この場所に2人で来られて、息子は満足です。

母が2年間、ここで生きた証が詰まっている場所。

それにまつわる思い出も、少しでもいいから書き留めておきたいと思っての投稿でした。