昨日10月10日、パリ・オペラ座バレエ「フォーサイスとインガーの夕べ」に先立って行われたデフィレで、エトワールのローラ・エケがアデューを告げました。
✨Après de nombreuses années à briller sur nos scènes, la danseuse Étoile Laura Hecquet a fait ses adieux officiels ce soir à l'issue du Défilé du Ballet présenté à l'occasion du spectacle William Forsythe / Johan Inger.
— Ballet Opéra Paris (@BalletOParis) October 10, 2024
💖 Merci à Laura Hecquet pour ces moments inoubliables. pic.twitter.com/ZPQzG45v3j
2002年、パリ・オペラ座バレエへトップの成績で入団。
早い時期から頭角を現し、2005年には、スジェへ昇格。
「ラ・バヤデール」のガムザッティ、「椿姫」のマノン、「ジゼル」のミルタといった役どころも、若いうちから踊っています。
「ジゼル」より。こちらではドゥ・ウィリー。
しかし、1年以上の休業を余儀なくされた大怪我、昇進コンクールでの相性もあり、結局9年間をスジェで過ごした彼女。
その頃の気持ちを、こちらの記事でたくさん語っています。
また、エトワールに任命された直後、次のように語っていました。
"スジェの9年はとても長かった。
怪我で1年棒に振ったし、復帰後はディレクションからは自分はもう選択肢に入っていないのだと思った。
辛かったし出ていくことも考えた。でもきっと報われると自分に言い聞かせて諦めなかった。
数年前は自分はもう歳だと感じていた。まだスジェだったし、若いダンサーたちが次々入ってくるから。
でも今30歳で、まだまだ若いと感じる。これからエトワールとしてのキャリアが12年間もあるんだから!"
ユーゴ・マルシャンとの「デュオ・コンセルタント」。彼女はバランシン作品も得意でした。
エトワールになるためには、才能と努力だけではなく、タイミングや運も求められると思わされた世代のバレリーナでした。
せめて、最後は幸せなバレエ人生と思えたラストであってほしいです。

元同僚たちから届いた数々の愛
2007年の「ルグリと輝ける仲間たち」で、エケを日本へ紹介したルグリ
「エトワール・ガラ」の芸術監督でもあったバンジャマン・ペッシュ
長年のパートナーであるベザール。「白鳥の湖」でエトワール任命された時も相手役でした。
永遠のエトワール、マチュー・ガニオ。
パリ・オペラ座バレエ学校の同期ヴァンサン・シャイエ