ボリショイ・バレエの「眠れる森の美女」のライブ配信、結局見てしまいました。
アラームを午前1時にセットして、4時間の仮眠。
オーケストラの音合わせ中に、ばっちり目が覚めて、開演まで待機。
ここまでくると、もはや執着心に呆れるしかありません😅
公式アーカイブがないのが惜しまれますが、既に動画サイトで出回っていますので、よろしければサーチしてみてください😅
で、ライブ配信を視聴しつつ、X(旧Twitter)で呟いていた実況を、せっかくなので、ブログへまとめておきます。
深夜モードかつ、久しぶりにボリショイ・バレエをリアルタイムで鑑賞ということで、情緒不安定ですが、それも記録ということで(爆)
まず、幕開けから「わあ~」と思ったのは、この衣装!
グリゴローヴィチ作品ではおなじみ、故シモン・ヴィルサラーゼ氏のデザインを復刻しているのですが、この鮮やかさ!
ボリショイ・バレエの「眠れる森の美女」、旧バージョンの映像は、どれも照明の加減か、映像がボヤっとしてまして。
ここまで色鮮やかな衣装が見られるとは思っていませんでした。
私、こういう古き良き(悪く言えば、古めかしい😂)衣装デザイン、結構好きです。
そして、アリョーナ・コワリョーワのリラの精が美しい!
動く度、ライラックの香りがふわっと漂うようで、うっとりしてしまいました。
昨年の「バレエの美神たち」の終演後、プログラムにサイン、いただいたな…。
こちらは、招待状が届かず、お怒りのカラボス様。
男性が踊っていますが、やけに艶っぽいのがミソ😂
(こういうおばちゃま、東欧で見たぞ)
怒りに任せて贈り物をしますが、リラの精にとっとと追い払われて退場。
1幕冒頭、「編み物したら死刑!」という産業衰退を招く法律が出て、大迷惑の村ガールズ。
オーロラ姫のお誕生日に危うく処刑されるところでしたが、王妃様がとりもって、セーフ。
気が短い国王陛下、絶対に君主に向いてません。
国王役は、ボリショイの名優ロパレーヴィチ。
「眠れる森の美女」といえば、花のワルツ。
子役も登場して華やかに。
チャイコフスキー、やっぱり素晴らしいです。
自分が、バレエと出会ったのが「眠れる森の美女」、ディズニーでも使われているチャイコフスキーの曲が、自分の人生とバレエをつないでくれたといっても過言ではありません。
オーロラ姫は、エリザベータ・ココレワ。
咲き始めた薔薇みたいなオーロラ姫!
たしかに、お姫様にしては、脚を上げすぎだったり、元気が良すぎたりする部分はありましたが、この桃色の衣装がここまでなじむのが凄いです。
この舞台全体の彩りよ…。
もはや、絵画ですよ、これは。
指を刺して、100年間の眠りにつくオーロラ姫。
舞台後方、徐々に茨が王宮を覆っていく仕掛けがあって、まるで絵本を見ているみたいでした。
そういえば、4人の王子も、巻き添えで100年間の眠りについたけれど、大丈夫そう?
目覚めたら、姫はとられて、1世紀進められてますけど?😂
休憩時間は、インタビューもありました。
(リラの精 アリョーナ・コワリョーワ、ダイヤモンドの精 マルガリータ・シュライナー、青い鳥 クリム・エフィーモフ)
ボリショイ・ライブビューイングで司会をしていたカテリーナさん、久々に見ました!
薔薇役ですか?みたいなお召し物!
100年間の月日が流れて、第2幕。
王子役は、アルチョム・オフチャレンコ。
ボリショイの王子役は、登場シーンから勇ましく踊るのが特徴で、これがめちゃくちゃかっこよかったです!
オーロラ姫の幻を見たデジレ王子は、姫と恋に落ちます。
そして、恐らく、ワジーエフ監督からスパルタ教育を受けたであろうコール・ド・バレエの皆様😅
(ワールド・バレエ・デーのリハーサルで、ワジーエフがスパルタ指導をする様が大変評判でして)
デジレ王子は、リラの精に導かれ、オーロラ姫の元へ。
このパノラマの場面も、非常に美しかったのですが、一瞬で終わってしまいました…。
オーロラ姫とデジレ王子の結婚式。
青い鳥とフロリナ王女。
絵本から出てきたみたいで素敵でした!
塔から飛び立って自由になるラストの美しさよ!
2人の心が通い合っているのが見えるのがいいなと。
原作の世界観そのままでした。
オーロラ姫とデジレ王子。
まるで、ウェディングケーキみたいに、甘くてふわふわ。
オフチャレンコ、けっこうベテランですが、若々しくて幸せいっぱいの王子様。
華やかなアポテオーズ。
まさかのリラの精、宙を跳ぶ😅
葉っぱの安全ベルトを巻いていたのが、面白かったです😂
久しぶりのボリショイ・バレエ全幕。
もちろん、色々複雑な気持ちもありますが、それでも暫し夢の世界を見た気がします。
一番感動したのは、舞台全体の統一感。
これは、テクニックやコール・ド・バレエの揃い方とかそういうことではなくて。
「舞台全体が1つの絵画のようで、全てが調和している」ということ。
踊りのスタイルや、衣装のデザイン等で、「浮いているな…」と思う部分がないのですよ。
これは、世界三大バレエと言われる、マリインスキー・バレエ、ボリショイ・バレエ、パリ・オペラ座バレエの専売特許でしょう。
そして、自分は、やはりこういったバレエが好きだったのだなとつくづく実感しました。
