いや~、パリ五輪開会式、素晴らしかったです。

 

フランスの歴史、文化、舞台芸術が大好きな方々には、たまらないモチーフがたくさん散りばめられた大会だったと思います。

アスリートはそっちのけ感はありましたが(笑)、映像で観ているととてもワクワクしました。

 

パリの街を舞台に、時空を超えた壮大な芸術作品を観た気分。

演出家が、舞台芸術の出身ということもありますが、それよりも、関係者が自国の文化、歴史を慈しみ、それらを最も魅力的に見せる手段を選んできたなと。

文化レベルや教養ってこういうことと思わされました。

(記憶から消し去りたい前回大会…)

 

早速、開会式の公式映像がアップされております!

 

 

冒頭のレディー・ガガ×ジジ・ジャンメールから、バレエファンの皆様は大喜びではないでしょうか。

 

 

ジジ・ジャンメールご本人による『羽飾りのトリック(Mon truc en plumes)』。

 

 

後年は、マルチな活躍を見せましたが、元はパリ・オペラ座バレエ出身のバレリーナ。

退団後、夫でもあるローラン・プティが立ち上げたバレエ・ド・パリに参加し、世界的に知られる活躍をみせました。

 

最も有名な作品は、1949年初演「カルメン」(プティ振付)。

特に、「バレエ界初のラブシーン」として知られる「寝室のパ・ド・ドゥ」は、大きな話題となった名場面。

ジジが演じるカルメンが、「100万ドルの脚線美」と称えられた脚を惜しげもなく披露しました。

 

 

こちらは、偉大なミハイル・バリシニコフとの共演。

 

 

映画「アンデルセン物語」(1952年)。

アンデルセンが恋するバレリーナ役を務め、バレエシーンはローラン・プティが振付。

北欧の有名ダンサー、エリック・ブルーンも出演。

 

 

ムーラン・ルージュのダンサーたちによるフレンチ・カンカン。

一軍ではないのか、バラバラ感が凄かったですが、まあこれはこれで😂

 

 

 

そして、シャトレ座で披露された「レ・ミゼラブル」より「民衆の歌」。

これはずるいです(笑)

 

 

ここからのマリー・アントワネット×コンシェルジュリー×メタルが大きな話題でしたが、ビジュアル強すぎて😂

 

 

 

使用された楽曲は、「サ・イラ(Ah ! ça ira, ça ira, ça ira)」という革命歌で、フランス革命時、「ラ・マルセイエーズ」と共に大流行したもの。

元は、「ル・カリヨン・ナショナル(Le Carillon national)」という舞曲で、アントワネット自身が弾いたというエピソードもあるそうですよ!

 

 

 

そして、バレエファンが心待ちにしていた、パリ・オペラ座バレエのエトワール、ギヨーム・ディオップによるパフォーマンス。

大変美しくて、見応えがありました!

 

 

 

 

パリ・オペラ座バレエからはもう一人、エトワールのジェルマン・ルーヴェも踊りを披露しています。

 

 

ラストの聖火台、そしてセリーヌ・ディオンが披露した「愛の讃歌」は号泣しました。

 

セリーヌ・ディオン様から公式映像が出ております!

 

 

一部雨だったのが悔やまれますが、フランスの誇りが伝わる素晴らしいセレモニーでした。

各国のアスリートが、同じボートで入場する姿も、オリンピックとはこうあるべき、という精神を見た気がします。