ルドルフ・ヌレエフ主演の「ジゼル」全幕映像が、4Kリマスター版として蘇り、無料配信されています。
1979年にバイエルン州立歌劇場バレエ(ミュンヘン・バレエ)の出演で、スタジオ撮影された全幕映像です。
ヒロインのジゼルを演じるのは、英国ロイヤル・バレエのリン・シーモア。
あのマクミランのミューズとして知られる演技派バレリーナで、代表作「ロミオとジュリエット」は、元々彼女をイメージして制作されました。
このジゼルでも、有名な「狂乱の場」をはじめ、彼女のドラマチックな演技力が光ります。
ヌレエフのアルブレヒトは、貴族の高貴さと冷徹さを併せ持つ1幕から、悔恨の果てに真実の愛へ至る2幕への展開が見事。
21歳の時にキーロフ・バレエでデビューして以降、アルブレヒトは彼の代名詞の1つ。
「天国で結ばれたパートナーシップ」と称えられたフォンティンとの初共演も、この「ジゼル」でした。
テクニックやパートナーシップの素晴らしさはもちろんですが、「アルブレヒト」そのものといえる存在感をご堪能あれ。
そして、ウィリーの女王ミルタを演じるのは、英国ロイヤル・バレエのモニカ・メイソン。
歴代1番といっても過言ではないほど、冷たく無慈悲な女王像で、観客の背筋が凍りそう。
今でも、ロイヤル・バレエのミルタ役の指導をしているだけあって、さすがご本人が踊るものはレベルが違いました。
その他、ドゥ・ウィリーの1人で、ジョイス・クオーコが出演しています。
かつて世界バレエフェスティバルで、その超絶技巧で観客を沸かせた彼女の数少ない貴重な舞台映像でもあります。
バイエルン州立歌劇場バレエ「ジゼル」(1979年)
アルブレヒト:ルドルフ・ヌレエフ
ジゼル:リン・シーモア
ミルタ(ウィリーの女王):モニカ・メイソン
ヒラリオン:ユーリー・ヴァモス
ベルタ(ジゼルの母):ゲルド・ラーセン
バチルド姫:ヘラ・シェーンブリュント
ズルマ:イヴァンカ・ルカテリ
モイナ:ジョイス・クオーコ
ウィルフリード:ヤロスラフ・ドラスク
クールラント公爵:ヴェルナー・ディットリヒ
狩猟隊長:ユルゲン・ヴィーナート