いきなりはじめるSS訓練。
01:医者と患者(J×L ドクトルマンボとレプリカドール)
「なぁジェイド、俺、消えちまうんだろ?」
少年の純粋な質問に、大人は答えを教える事が出来ない。
それは、その質問が無理難題な質問ではなく、あまりにも残酷な、言うのも躊躇う内容だからだ。
「えぇ。貴方の身体を構成する第七音素が徐々に乖離していますから。」
それでも、大人は答えを少年に教える。残りの時を何も知らずに過ごすよりずっといい。恐怖に立ち向かえる支えになるかもしれない。そう考えたからだ。
本当は自分の過去の過ちが生み出した命への罪滅ぼしか、と心の中で自嘲した。
「なぁ、俺、たった七年間で、人一人ぶん生きられたと思うか?」
「えぇ。人よりもたくさんのことに出会ったと思いますよ。」
「はは。ジェイドがそういうならそうだろうな・・・・アッシュの居場所を盗って暮らした最低なレプリカだけど。」
その言葉には、流石の大人も悩んだ。彼には卑屈癖がある。しかも、其れを否定してやればその答えを否定するからキリが無い。
大人は大げさにため息をつくと、肩からさげて胸ポケットしまっていた聴診器を取り出した。
「ルーク、上着を脱いで服をたくし上げてください。」
少年は素直に、純粋に信じて自分の黒いシャツをたくし上げた。
「・・・っ!」
ひやりとした聴診器の金属部分が地肌を触り、息を詰める。
大人は自分の耳にかけていた音を聞く部分を少年の両耳に入れる。
とくん・・・・
とくん・・・・
とくん・・・・
両耳から鼓動の音が聞こえる。確実に命の時を刻む音が。
今、この心臓はたしかに血を身体中に送り、『自分』を確立させる確かな証拠として存在している。
少年はゆっくり目を閉じた。自分の証拠をもっと近くに感じるために。
「貴方は人間です。たとえレプリカだとしても、今貴方が感じている匂い、感触、感情。貴方が見ている景色、貴方が聴いている音、貴方の記憶。貴方の命。それらすべては貴方だけの物です。アッシュやヴァン、私が入り込めるようなモノではないでしょう?」
大人は小さく呟いた。まるで独り言のように。でも其れは確かに少年の耳に届いて、少年だけの音になる。
「好きですよ、ルーク」
今度ははっきり聞こえるように。少年だけの音ではなくて、少年だけの音と記憶になるように。
その言葉に聴診器で感じる自分の鼓動が早くなったが、音は自分の耳に帰ってくるので黙っておいた。
本題それてるよ此れ(笑)
ジェイルクです。そこのピオジェイ主義者様!ごめんなさァァァァァァァい!!!
でも練習なので見逃してくれると嬉しい。
次は
02:主人と愛奴
です。
予定はピオジェイ。