浅田次郎の「歩兵の本領」を読みマスタ(`∇´ゞ

陸上自衛隊の話であります。
舞台は1970年前後。高度経済成長と学園紛争とベトナム戦争もあり、
世間の自衛隊に対する風当たりは、現在の比ではなかった時代の自衛隊。
そんな中、自衛隊に入隊(地連の肩たたきで・・・)したものは、一癖も二癖も
あるものばかり。まだまだ、鉄拳制裁が普通に行われていた時代の陸士達の話です。
自衛隊という軍隊。個人としての存在は消されるが、決して「落ちこぼれ」を作らない組織。(一人の「落ちこぼれ」の失敗は、部隊全体を危機にさらす恐れがあるため)
個人や個性が大切にされるけど、世の中の流れについて行けない「落ちこぼれ」は平気で置き去りにされる、現代社会。
どっちが、いいのか?悪いのか?
よく分かりませんけど・・・
ほんと、自衛隊(軍隊)という組織。ある面、完成されているのかな・・と思います。
自衛隊の中には、「星の数より、メンコ(飯)の数」という言葉があります。
星・・階級
メンコ・・・年数
階級は、上下関係を維持するため
年数は、横の関係(人間関係)を維持するため
それは、平時(部隊の錬成・維持)と戦時(状況によっては、非情な命令を出さなければいけない)という、全く異なる状況の中でも
部隊(組織)を維持するための、ある面完成された組織維持方法なのかもしれません。
小説は、浅田次郎節炸裂の面白い内容でして、
半日で読み終わってしまいました。
いやはや面白い!おすすめダス(`∇´ゞ