佐藤大輔の「征途 2アイアンフィスト作戦」を読みマスタ(ロ_ロ)ゞ

さて、この巻の主人公は、1巻の主人公 帝国海軍大佐 藤堂明の子供達
藤堂守と藤堂進(この辺で、分かる人には分かると思いますが( ̄∇ ̄))
の話になって参ります。
話は、1巻の終りにて、分断国家となった日本の戦後が描かれております。
米軍の侵攻作戦の遅れから、ソ連軍の北海道侵攻を許すも、
大和を主力とした帝国海軍最後の水上砲戦部隊が、ソ連軍の極東艦隊と
それにつづく輸送船団を撃破。これにより、ソ連軍の北海道の全面占領は
なんとか防ぐ事が出来たものの、日本は北海道の一部と南樺太を領土にもつ
日本民主主義人民共和国(東側陣営)とそれ以外の日本国(西側:東京政権)に別れた分断国家となる。
朝鮮半島での北朝鮮の侵攻と同じく、北日本も北海道南部への侵攻を開始。
ここに日本戦争(っていうのかな)が勃発します。
当初、初動の遅れもあり函館とその周辺にまで追いやられた南日本軍も
米軍を主力とした国連軍の本格的な介入により、なんとか戦線を維持。
戦死したマッカーサー元帥に代わり日本総軍の司令官となったパットッン大将は
起死回生の作戦として上陸作戦(様は仁川上陸作戦みないたもの)を実施。
この支援に、再建中の海上自衛隊(この当時は、海上警備隊)で超甲型警備艦
と呼称された「やまと」が支援にあたります。

米海軍戦艦アラバマとやまとを主力とした水上砲戦部隊とソ連極東艦隊の艦隊戦が勃発するも、やはりやまとの前に極東艦隊はほぼ全滅。上陸作戦は無事成功するもソ連の核兵器開発成功もあり、米国とソ連の駆け引きで結局は釧路ー留萌ラインで休戦ラインが締結、長い冷戦時代になるのです。(朝鮮戦争後と同じと考えてください。)
そうそう、主人公の一人、兄である藤堂守は、終戦間際のどさくさで北日本に残らざるを得ず、そこで空軍士官としての道を歩む事になります。
対する弟の進は、海上自衛隊に入隊し、海軍士官の道を歩む事になります。
1960年代、ベトナム戦争にて分断された日本が間接的に戦う羽目になるのです。
憲法第9条は日本戦争の折り改正が行われております。
「日本国民は、祖国を防衛する基本的権利を有する。但し、侵略的軍事力の保持は、一切おこなわない」
この改正9条のもと、自衛隊も米軍と伴にベトナムへ派遣されます。
藤堂家の二人の兄弟もそれぞれベトナムへ派遣され、武勲をそれぞれあげ、お互いの地歩を固めていきます。
そして、一度は交わろうとする二人の兄弟も国家間の駆け引きにより再び、引き裂かれていき、そして最終巻へ・・・・・
いや~やっぱり、面白いは。征途は。