「蠅の帝国」を読みマスタ(^_^)ゞ | ピョロ口大佐、ぷらり旅・・・って、旅はしてない。

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帚木 蓬生の「蠅の帝国」を読みマスタ(^_^)ゞ
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内容は、太平洋戦争下での軍医達の話です。
表題の「蠅の帝国」は、原爆投下された後の広島へ応援に行った軍医の
短編話。原爆投下後の広島では、蠅が大量発生していたそうです。
ま、理由は想像のつくとおりです。正直、読んでるだけでも、当時の
壮絶な状況が目に浮かびます。やはり、原爆投下は悪魔の所行以外の何者でも
ないと思います。(アメリカの言い分は、結局原爆によって悲惨な死に方
や苦しんでいる広島や長崎の市民の方々に、決して納得のいく言い訳にはならんと思いますよ。)
小説には、その他、満州から本土(空襲や徴兵検査の話とか)南方での話。戦犯や戦後の捕虜収容所の話など、どれも正直想像を絶する話ばかりです。
軍医といえば、待遇は士官となるわけですが、
兵隊の中でよくある上官からの制裁とか仲間内のリンチとかは
受けないまでも、戦時中は食糧も医療品も少なく結局は悲惨な話ばかり。
平時であれば、簡単に救える命が、
助ける技術や知識はあっても薬や食糧、設備がないおかげで目の前でどんどん失われていく状態を医師の志をもった方々は、どのような気持ちで耐え過ごしていったのか
その気持ちは想像を絶します。
戦後敗戦国の日本は、どっかの国からいまだに戦争責任を攻められますが、
戦勝国である、アメリカ・ソ連・中国・オランダ・イギリス等
勝つためとはいえ、原爆・無差別爆撃等等、そこまでしないと
行けなかったのか・・・・それに「勝てば官軍」ばりの終戦後の戦犯狩りや一方的な戦争裁判、ソ連の横暴な侵略・・・結局戦争は、人の心を荒ませるしか
無いものと感じますね。
自分は、決して左巻ではないけれど、
戦争の悲惨さは決して忘れてはいけないと感じました。
「艦○レ」でうつつをぬかす、自分に、ちょっと活をいれるには
いい小説でした( ̄^ ̄)ゞ