日本メディカルハーブ協会認定・ハーバルセラピスト養成講座の小さな教室~ぴょんた香房です
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以前から楽しみにしていた「ハーブ研究家・桐原春子先生と行く紅葉の旅」に行ってきました
桐原先生とは、以前大多喜ハーブ園のツアーでもご一緒させて頂き、とっても楽しかったので、再度ご一緒させて頂きました。
箱根はほんとに、久しぶり。
美術館の近くの箱根登山鉄道。
次は、紅葉の名所で花の寺としても知られる長安寺。
ユニークなお顔の五百羅漢さまたちが、笑いを誘います。
カエデの赤もいいけれども、黄色もなかなかです。
そして・・・。箱根ガラスの森美術館。
クリスタルのクリスマスツリーやススキ。小雨なので、水滴が光ってまた素敵です
箱根の紅葉に、感動しっぱなしの一日でした


ところで・・・。紅葉って、どうしておきるの?なんで赤や黄色、茶色があるの?という話。
ハーバルプラクティショナーの化学科(シニアハーバルセラピストの上位資格です)で、そういえば学んだ!っつていう事を少し。
まず、植物の葉に含まれる色素には、緑色のクロロフィルと黄色のカロチノイドがあります。黄色のカロチノイドよりも緑のクロロフィルの方がずっと多く含まれているので、葉は普通は緑色をしています。
葉が、老化した秋には、気温が下がり、日照時間が減って光合成の力が低下してきます。そうすると、緑のクロロフィルが崩れていき、クロロフィルに隠れていたカロチノイドの黄色(ルテイン・カロテン)が目立ってきて、黄色くなってきます。黄色に関しては、みかんやバナナが熟すと黄色になるのも原理は一緒です。
また赤に関しては・・・。植物は秋になると葉を落とす為に準備をはじめて、葉柄の付け根にコルク状の組織をつくり、それが妨げとなって、栄養分や水分が、茎の方への行き来が妨げられていきます。光合成でできた栄養分(でんぷん→糖)は、葉にとどまることになって、アミノ酸と合成してクリサンテミンなどの赤い色素(アントシアニン)ができて赤い紅葉になります。
このアントシアニンの合成には、1日の最低気温が8度以下、特に5~6度でぐっと進み、鮮やかな紅葉には日中20度~25度、夜間5度~10度と気温差が激しい事、空気が澄んでいる事、日光を受けられること、適度な湿度があるといいと言われます。
今回の箱根は、そんな条件にぴったりと当てはまっていた為、美しい紅葉が見られたんだなあ~~
黄色は、葉の中にあったクロロフィルが減って、カロチノイドの黄色が勝った色。
赤は、光合成でつくられた糖が、葉に蓄積されて合成されたアントシアニン(クリサンテミン)になった色。
茶色は、光合成でつくられた糖が、葉に蓄積されて合成されたフロバフェロン(クリサンテミンではない)になった色。
という感じです
クロロフィル(緑色)が崩れても、アントシアニンを作らない植物は、黄色(イチョウ・ポプラなど)だけで、アントシアニンを作る為の遺伝子を持たないか、持っていても働かないからだと言われています
紅葉というと、カエデなどの赤に目が行きますが、こうしてみると、黄色もちゃんと見たいなあ~と思いますね
季節の移り変わりを自然の中で、体感する!って、遠方まで出かけなくても、葉っぱの中でのこんな変化が起きているということを、感じてみる紅葉、楽しみたいですね。
今回の旅は、途中から雨でしたが、移動の車中では、桐原先生の行かれたイタリアのお薦めのガーデンのお話しや、先日NHKの「朝いち」に出演された時の裏話、おうちのハーブガーデンの事などもうかがえて、とっても楽しく贅沢な時間を過ごすことができました。また、ご一緒させて頂きたいと思います
おまけ・・。
ランチは、イタリアン。パンにオリーブオイルと共につけた、オリジナルのナッツのスパイス(クミン・コリアンダーなどカレー風味)が特に美味しくて、購入
偶然、立ち寄った仙石窯。暖かい陶器の灯りに癒されました!












