阪神、今日も負けた。

またも無得点。

どうしようもない貧打。情けない。

脱力してしまう………

 

脱力したまま、しつこく「元夫の亡き親友の元妻」からの連絡の件の続きです。

あらためて気づいた、亡き親友・ヒロカズさんと登場人物たちの不思議なつながり方、

ヒロカズさんの皮肉な運命?について、です。

 

ヒロカズさんの元妻と再婚相手の名前は1文字違い。

ここでは便宜上、どちらも仮名で

元妻=ミチコさん、再婚相手=ヒトミさん

としてるけど、実際は、例えば「ミチコ」と「ミチヨ」みたいに酷似してて、漢字も同じ。

 

私にとっては近しい人たちではなく、名前をちゃんとインプットしてなかったから、

ミチコさんから電話がかかってきて、

「元妻のミチコです。初めまして」と名乗られた時、

亡くなった人の「元妻」ってことで混乱しちゃって再婚相手だと勘違いして、

「あー、久しぶりです。お元気でした?

初めましてじゃないですよ、1度お会いしてますよ」と言ってしまった💦💦

 

そして、ヒロカズさんは強く子どもを望んでいたけど、

結婚相手はいずれも子どもを持つことのできない状態でした。

実家が資産家で一人息子だったヒロカズさんは、

長く別居し、ずっと心身の調子が悪かったミチコさんとの結婚の継続を

母親から強く反対され、「さっさと別れて再婚して跡取りを作って」と迫られていました。

 

ミチコさんによると、離婚を切り出された時も

「子どもが欲しいんだ」と言われたんだとか。

 

ヒトミさんにも離婚歴があり、子どものいる家庭を強く望んでいたそうです。

 

20歳ほど下のヒトミさんとの再婚はヒロカズさんの親族に大歓迎され、

50歳を過ぎてましたが、結構盛大な披露宴をしてます。

でもヒトミさんには慢性疾患があり、

医者から妊娠・出産は無理と言われてたらしい。

一度妊娠したけど母体が危険にさらされ、中絶。

ヒロカズさんが彼女の病気のことを親に伝えてたかどうかはわかりません。

 

ヒロカズさんも2人の妻もそれぞれ、

求めるものに手が届ききらない不運を背負っていたなあと思ってしまう。

ヒトミさんの実家もお金持ちだそうで、

ヒロカズさんとその両親も亡くなった今、

婚家からの分だけでもかなりの遺産を相続したと思いますが、

私の元夫とも連絡がつかないという今、どこでどうしているのか。

 

そして、ヒロカズさんと私の元夫・サトシは数奇な絆で結ばれているというか…

2人は幼稚園からの仲良しで、

大学が関東と関西で分かれるまで、故郷でずっと一緒に過ごしたそうです。

私とサトシが出会った頃には2人とも首都圏にいて、

ヒロカズさんは妻と遠距離別居中、サトシはバツイチで、

2人とも一人暮らし。

しょっちゅう一緒に飲み歩き、私たちの結婚後も

毎日?と思うくらいメールや電話、後にはLINEでやりとりしてました。

おっさん2人が女子高生のように仲良しだったんです。

 

ミチコさんに頼まれて、サトシに

ヒロカズさんの亡くなった日付を聞いた時、

絶対覚えてないだろうという予想に反して、即答してきました。

なぜかー。

私の方はすっかり忘れてたんですが、ヒロカズさんが亡くなったのは、

サトシが脳梗塞で倒れるちょうど1年前、同じ日だったんです。

 

そうだった、サトシが病院で意識を回復した時、

私は彼の手を握って

「ヒロカズさんが、淋しがってあの世に連れて行こうとしたのかな。

でも、神様がまだ早いよ、戻りなさいって引き離してくれたんだね」と言ったのを思い出しました。

 

サトシは自分が倒れたのが何年だったかは忘れてるけど、

親友の命日とのセットで日付の方は覚えていたわけです。

 

親友の2人が1年を隔てた同じ日にあの世につながるドアをたたき、

一方はそのままあっち側に行って、

一方はドアを閉めてこっちに戻ってきた、

でも人生はしっかり暗転したーそう思うと背中がぞわぞわしてしまう。

 

とにかくヒロカズさんは不思議な…皮肉な…人生を生きたなと思います。