3日前、故郷でお医者さんをしてる学生時代の知人のサタケくん(ずっと連絡とってない)から
唐突に、メッセンジャーで「タナベメグミさんて同級生覚えてる?」と聞かれました。
すぐには思い出せず、同級生って大学の?高校?と質問。
大学の同級生とのこと。サタケさんも当時、少し接点があったそう。
「去年、患者さんとして再会して、
共通の知人の話題になってDaisyのことを思い出したから連絡してみた」と。
タナベさんが誰かを思い出せてないこの時点でも、何となく淋しい予感がありました。
サタケくんは、緩和ケアの専門家として地元では名の知られた麻酔科医。
もう全くお付き合いはないけど、学生時代に知った彼の誠実な人柄ゆえ、
プライバシーに配慮して、安易に「〇〇さんは僕の患者」なんて言わないに決まってるから。
それが生きてる人だったら…。
サタケくんはきっと超多忙なので、
「思い出せないけど誰? その人がどうしたの?
あなたの患者と言われると、ちょっと聞くのが怖いんだけど」と返してもすぐには返信は来ない。
待っているさなか、
(カーブスで筋トレ中、天啓のように💦)突然、「あっ、メグちんのことだ!!」と思い出しました。
姓名フルネームで言われると全くピンと来ないくらい、「メグちん」が定着してたクラスメート。
いつもジーンズで、
ショートカットにセルフレームのメガネというボーイッシュなたたずまいと、
高くて可愛い声で「Dai」と私を呼ぶ口調までも一気によみがえりました。
当時、現役入学者が割と少なかった学科での同い年。
とてもチャーミングな人でした。
すぐに思い出せなかったもう一つの理由は、割と早くに中退してしまったから。
そのことすら、後でサタケさんに言われてかすかに記憶がよみがえった程度。
本来の志望である考古学を勉強するため、東京の大学に入り直したらしい。
そして…悲しい予感は的中し、
サタケくんから「ご推察通り、去年がんでお亡くなりになりました」と。
ああ…
サタケくんによると、
入り直した大学を卒業後、アメリカに留学して当時最先端だったインターネットを学び、
スイス銀行はじめ世界各地で働き、
南米でレストランを経営したり、
インドで自然農法に取り組んだりと、すごい経歴。
彼の地でがんを患って故郷に戻り、
痛みの相談でサタケくんを訪ねたのだとか。
特別仲が良かったわけでもないからよく知らないくせに、
勝手に「ああ、彼女らしい生き方だな」と思ってしまう。
好きなことをやって自由に生きたんだなあと。
死ぬには早すぎるけど、
普通の人の何倍もの密度の人生を生きたわけで、きっと幸せだったはず。
サタケくんのようなお医者さんにみてもらい、
そんなふうに自分の来し方を語り、共通の知人の話などもしたのであれば、
穏やかで安らかな最期だったんだろうなと思う…思いたい。
サタケくんが、何年も連絡も取り合ってない私にわざわざ知らせてくれたのは、
最期まで素敵に生きたであろう彼女のことを
1人でも多くの人に思い出してもらい、悼んでほしいと思ったからじゃないかと、
これも勝手に推測。
これは、私も誰かにシェアしなければと、
名古屋に住む同級生にLINEしたけど、「メグちん」でも思い出してくれず。
さらに、別の友達に「タナベメグミさん覚えてる?」と投げかけ中。
私と同じく、まず「あ~メグちんだ!」と思い出してほしくて。
とても近しかった友達、友達の友達、名前だけ知っている同級生ー。
年に数人、同世代の訃報が入ります。
親友だった人含め、予兆もない突然の死もありました。
つぶらな瞳、可愛いえくぼが初々しかった18歳のメグちんが
私の想像もおよばない数十年にわたる長い旅を経て、
どんなに懐かしがっても、もう二度と会えない場所に行ってしまった。
最近は、自分も1年後、3年後に絶対生きてるって保証はないと思うようになりました。
息子のためにもちゃんと生きていて、かつ健康でいたい、いなきゃと思うけど。
今週はまた、一気に仕事が忙しくなりました。
夜10時すぎまでパソコンに向かいながら
「いつ死ぬかわからないのにこんなことしてる場合か?」と焦りに似た感情も沸きます。
予定を繰り上げての早期リタイアを毎日、本気で考えてます。
私なんて
特別やりたいことがあるわけでもない、つまらないおばさんだけど。