夫の荷物の運び出しが明日に迫りました。
さすがに20年近く、いや、脳梗塞を発症して家庭が崩壊する前の15年間の
幸せだった日々を思い出して悲しさがこみ上げますが、
その一瞬の後には
今日もささいなことで逆ギレして「あんたは人間的な欠陥がある」となじられ、
「はよ出てけ」と思ってしまう。
そうそう、この人は私をなじる時も
「10年間一緒にいて、僕への感謝ってものがないのか」と、
結婚期間すらわからなくなって半分になっている💦
子どもがもうすぐ15歳になろうってのに、10年って…
感謝はないのか、だって……ああ、辛い。
さて、国際ロマンス詐欺師(台湾の美人経営者)との対決の続きです。
あ、ちなみに私は彼の友達がサポートしてくれだす前、
孤立無援状態で警察に相談の電話もしました。
生活安全課につながれ、「ああこりゃダメだな」と感じたのですが、
案の定、「本人が相手を疑って届け出ない限り動けない」とのこと。
「やっぱ、そうですよねー」
「さっきの話だと間もなく離婚して奥さんには実害はないとのことだし、
ほっといて騙されてから届け出てもらってもいいんじゃないですか(笑)」
「ですよねー(笑)」
と笑い合って電話を切りました(笑)
なめたようなメッセージで相手を気持ち悪がらせ、
退散させる作戦はなかなかうまくいきません。
それでも晴子は、繰り返し妻にスマホを奪われるカモに苛立ちを募らせ、
「どうして携帯を渡したの?」
「私は彼女が大嫌いです」と感情をぶつけだします。
あ~あ、私、嫌われちゃったよ。
「奥さんがあなたはいろんな女性と付き合ってるって言うけど、
ほんとなの?」
「間違いです」おいおい。
「誰を信じたらいいのかわかりません」…それ、詐欺師が言うか(笑)。
でも、実は…。
この段階に至る前の、夫の幸せそうなやりとりを読んでいると、
何と言うか、変な切なさがこみ上げました。
そうだ、この人は私と出会った時もこんな感じだった。
臆面もなく好きだ、愛してると繰り返し、
「僕はDaisyを幸せにするために生まれてきたんだ」とか、
いい歳した私にとっては、もはやギャグとして転がすしかなかった言葉の数々。
その時は前妻との離婚の傷(数年たってました)がようやく癒えたという感じで、
ずっと一緒にいられる誰かを強く求めていた。
今も同じなんだな。
頭がおかしくなっちゃって、ことの順番が間違っているし、
何より相手の選び方が致命的に間違いだけど。
それでも今、こんなにもじっくり(3、4日だったけど)会話を重ねて
心を通わせられる(と思い込んでるだけなんだけど)女性が現れて、
今、すごく幸せなんだな。淋しかったんだな。
朝のおはようから通勤電車、昼休み、昼休みまで日に何度も
「今〇〇してるよ。晴子さんは何してるの?
朝ごはんは何食べた?」
とやりとりして、とても幸せなんだなあと思ったら、
気持ち悪さの一方で、そのささやかな幸せを続けさせてやりたい、
相手が詐欺師じゃなければよかったのにとまで思ってしまった。
晴子が退散して突然、連絡してこなくなったらこの人どうなっちゃんだろう。
そんなことを考えてしまってました。アホですね。
私のメッセージを共有していた彼の友人・林さんからは
「ストレートに警察に届けたと書いてみては?」と提案されました。
恐らくアシがつかないよう偽アカウントだろうし、
今の状態で警察って言葉を出しても無駄だと勝手に思い込み、
全く考えていなかったのですが、ここはアドバイスに従うことに。
そしたらー。
つづく