息子と2人、6泊7日の帰省から今日、戻ってきた。

相前後して夫も自分の実家から帰宅。

帰るなり、私相手にまくしたてるように報告した義母と義妹の確執(というのか?)がスゴい。

 

詳しい背景と経緯はいずれ書きますが、

義母と義妹は私がわが家のお金をすべて管理し(これは事実)、

夫にろくにお金を渡さず不自由させている(これも見る立場によってはその通りかも)

と思って憤っている。

私は義妹とは絶縁状態なので事情を説明する余地もない。

義母には「この人に『不自由なく』お金を持たせると

出会い系やら風俗やらにつぎこむのは目に見えていて、

お金では解決できないような問題を起こしかねない。

だから必要な時に必要な分だけ渡すことにしている。

帰省した時もお小遣いは渡さないで」と、

繰り返し手紙やメールに書いている。

 

ところが、義母は認知症が進みつつあるため、

自分が聞きたくない、信じたくない話は都合よくすぐ忘れ、

私に対する憤りだけが増幅されていく。

「Daisyはとんでもない女だ。

このままだとしんちゃんは身ぐるみはがされ捨てられかねない」と

義妹に逐一報告してきた(いわゆる一卵性母娘なのだ)。

 

つまり、義母と義妹は

「可愛い息子、大好きな兄の財産を鬼嫁から守らなければ」という点で

一致していたらしいのだけど、

このたびの義妹の行き過ぎた行動が

一卵性の母までも怒らせ、母娘関係に亀裂を生んだ・・・みたいなのだ。

 

義妹は、認知症の母が、嫁(私)による家計の支配(=略奪…笑)を心配しつつも

病気がちでこの先、経済的に大変になるであろう息子のために、

そして可愛い孫(私の息子)のために

生前贈与を着々と進めようとしている、それは困る、と考えたらしい。

それを阻止するために母親の財産を自分が(承諾なしで)管理し、

母が死んだら財産のほとんどを娘(つまり自分)に譲るという遺言状まで

”母になりかわって”(勝手に)作ったらしい。

実際に文書を作ったのは義妹の夫で、 

預金通帳等と一緒に義母から奪った実印が押され、

しかるべきところに預けられたらしい。

 

私の勝手な推測だけど、

遺言状には「娘を通して息子に渡す分には

その妻は一切手をつけてはいけない」とか書いてあるのかな?

アホで的はずれな心配をする哀れな人達なんだなあと思う。

私が夫のお金を取り上げて自分のために使うと思っているんだろうな。

田舎の成金趣味の義母や義妹と違い、

私がブランド品の服やバッグ、アクセサリー類には全く興味がなく

お酒もほとんど飲まない、

趣味は読書という超ジミな人間で

自分のためにお金を使うことなんてないに等しいって、

20年近く見てたらわかるだろうに。

財産をもらったら、この先の夫の病院や施設の費用に回すに決まっていて、

お金がなければないなりの環境のところに行ってもらうだけ。

 

さらに年末、

義母の定期預金が満期になる日に義妹は夫と娘と共に実家にやって来て

義母と一緒に銀行に行き、 

窓口で渡された数百万円をすぐさま取り上げ、持ち帰ろうとした。

義母が「何すんの!返しなさい!」と騒いだもんだから

行員が警察に通報し、警官が駆け付けた。

事情を聞かれているところへ、

車内で待機していた娘がしびれをきらし

赤ん坊を抱いたままやってきて、

(赤ん坊連れで強盗することはないだろうということか?)

警官は事件性はないと判断して帰っていった。

 

義妹の旦那が逮捕されたら面白かったのになぁ。

社名を言えば誰でも知っている大企業の副社長。

金持ちほどお金に対する執着がすごいってのはほんとだって思い知らされる一件。

 

これらのことに義母は激怒。

「私はこの通りまだ元気で自分の意思もちゃんとあるのに、

娘夫婦が全て自分達の考えで決めてしまい、

遺言書まで作り、

現金も通帳も実印も全部持っていってしまうなんてひどい話だ。

大企業のお偉いさんがやることに太刀打ちするなんて無理で

こっちはされるがままだ」と夫の滞在中、

ひたすら愚痴をこぼしていたらしい。

 

夫も義妹に対して不満はあるみたいだけど、

口ぶりから、それがどの程度なのかははかりかねる。

義母も、それだけ怒っていながら夫には

「あんたにこのことを話したと知ったら(義妹に)怒られるから

聞かなかったことにしといて」と頼むなど、どうしたいのかがよくわからない。

 

とりあえず夫は

「勝手に遺言書を作って実印まで押したんだったら

有印私文書偽造だぞと言ってやれ」

「遺言書の中身のコピーを見せろと言うべきだ」とか

義母に言っておいたらしい。

夫いわく、「お袋は当然、僕にもちゃんと財産を残したいと思ってるみたいだ」と言うけど、

「自分にも当然もらう権利があるのに」とまでは言わない。

 

私は、そりゃお金はもらえるものなら欲しいし

夫には法律上の権利もあるとは思う。

でも、夫が障害を抱え、かつ実家からも遠く離れて暮らしている以上、

この先、義母に介護が必要になった時に面倒をみるのは義妹になる。

そう考えると彼女が財産をもらうのは当然だし、

ただでさえ夫のことでストレスが募る中、

ああいう価値観の人達と争って疲弊するのも嫌だ。

財産はどうぞお好きなようになさってください、

その代わり今後もずっとうちに、夫にも連絡してこないでくださいーで全然かまわない。

 

でも、当の義母自身が怒っているわけだし、

実際、義妹達がやっていることがまともだとは思えない。

何しろ、定期預金の満期日に実家を襲撃した一家は

正月は一度も顔を出さなかったというのだ(車で1時間のところに住んでいる)。

老いた親を守るというより、財産だけを守るってことなんだな。

すごいなあ。

私自身、この年末年始、

老いていく自分の父と過ごしていろいろ思うことがあったので

理解できない感覚だなあと思う。

 

とりあえず、超本音を言うと、

これまで気持ち悪いほどの一卵性ぶりの母娘に

散々嫌なことを言われ、されてきた私は

2人が対立していることが面白く、

これからも観戦させてもらおうと思っている(笑)

 

1週間ぶりに戻ったわが家から眺める夕日。

心癒される実家での日々から一転、ストレスフルな日常が再開するけど、

この景色には慰められる。