今62歳の夫は、若くて可愛い女性が大好き。

ヌードや男女の絡みなどエッチな写真、エロ動画が見たくて仕方ないらしい。

欲求を抑えきれず、リモートワーク中に会社のパソコンでも

いかがわしい動画や画像を見ていることがある。

実際に若い女性の裸体に触りたいのだろうとも感じる。

障害を抱えるようになるまでは全くそういうところはなかったから、

最初は信じられず、今はただただ気持ち悪い。

 

最初に気づいたのは当時6年生だった息子だ。

その頃はまだ自分のスマホを持っていなかったため、

ちょっと検索したいことがある時など、

私や夫のものを勝手に使っていた。

その時に、夫の検索ワードがおかしいと思い、

検索履歴を見るとびっくりするような写真が山ほどでてくると、私に報告してきた。

(小学生ですよ…かわいそうに)

私は「お父さんに限ってそれはあり得ない。

何かのはずみでたまたまそういうのが出てきちゃったんでしょ」と相手にしなかった。

が、息子の報告が3回、4回と続き、自分で確認するに及んで…ショックだった。

障害の症状としてそういうのがあるとは聞いたこともなかったし。

 

訪問リハビリは週2回あるのだけど、

若い女性が担当の日だけ、時間になるとエレベーターホールで出迎え、

嬉しそうに話をしながら家に入ってきた。

そういうの、おじさんの生態としては珍しくも何ともないのはわかっているけど、

「うちのおじさん」は本当にそういうタイプじゃなかったんです。

 

発症前は私が仕事上の付き合いで男性と2人で飲みに行く時など

(私はお酒が好きじゃないし、

仕事での会食や飲み会はできるだけ行かないようにしていたのに)、

「結婚している女性がそういう付き合いをするのってどうなのかな。

僕には理解できない」と、それこそ理解できないことを言っていた。

アホらしすぎて無視を決め込んで出かけたけど。

 

ここでは詳しい説明をはしょるけど、去年の初夏頃から

いよいよ夫のあれこれ

(暴力・暴言、リハビリ拒否、私におぶさっての怠惰な生活、

息子の将来に対する配慮が全くない言動など)に耐えられなくなり

離婚を考えるようになった。

 

夫がなかなか家を出てくれないので

私は自分の意思を示すため息子を連れて2週間家を出た。

その間に夫がデートクラブ(と言うんだと思う、多分)の女とホテルに行ったことが

後日、スマホのLINEのやりとりから発覚。

恥ずかしくてこっちが赤面するような言葉が並んでいた。

もちろん、私は離婚交渉を有利にするため全てをスクショ。

その日は、すし屋で8万円、バーで2万円、ホテル代で4万円を払っている。

こんなことにクレジットカードを使うアホなエロおやじのおかげで全部わかった。

さらに、LINEのやりとりから判明した女性への「お小遣い」が10万円。

(ちなみに夫は「デキない」ので、いわゆる「最後」まではいっていない。

そのことをLINEで「お酒のせいで、ごめんね」と書いてるのを見て、

「酒のせいじゃないだろ」と笑ってしまった)

 

この件が発覚する前に私と息子は家に戻り、

夫が部屋を借りて別居に踏み切った。

 

障害のせいで金銭感覚がなくなっていることは気づいていたので、

別居中も時々、クレジットカードの明細と銀行口座の履歴をネットで確認していた。

そして、カードの明細に、常軌を逸したとしか言いようのない利用の跡を見つけ、

言葉を失った。

明細のデータをExcelにコピーしたのがこれ↓

 

1件2980円の同じサービスの利用が連日、日に何件もあり、

多い日は1日に30件も。

調べたら出会い系だった。

それらの間に時々挟まっている「5万5500円」は、

記載された電話番号からたどると同様のサービスだとわかった。

夫を問いただすと、サイトに登録されている女性について手あたり次第に

「(2980円払って)写真が見たい」をクリックしたという。唖然。吐き気。

 

あきれたことに、夫はこんなことを言って居直ったのだ。

「離婚すると言うお前にどうこう言われる筋合いはないはずだ。

僕はもう一度家庭を築いて幸せになりたいだけ。

子どもをつくりたいんだ」。

 

この会話をしたのは双方の弁護士が離婚に向けた交渉を始めていた頃で、

夫側にのらりくらりとかわされ、なかなか進まない状況だった。

「あのね、離婚しないと結婚はできないよ。わかってる?

もし、出会い系でいい人に出会えてお付き合いが始まったとしても、

結婚していることが相手に知れたら

ふざけんなって言ってふられ、下手すると慰謝料取られるよ。

結婚したいなら真面目に離婚のこと進めてよ」とこんこんと説明したのだけど、

「お前の話は難しくてわからん」だった…脱力。

 

前後して、さっき書いたデートクラブの一件も発覚し、

夫のスマホから相手の女性に「妻です。二度と連絡に応じないでください」と書いた。

それでもその後、夫の発信に応えてきたので

夫に殴られた時の痣の写真を送り「夫は激昂するとこういうことする人ですが、

そういう趣味がありますか?」と書いたら先方が即ブロックしてくれた。

 

でも、今から思うとこの一件はまだ軽い、「風邪のひき始め」くらいの出来事だった。

夫にはその後(別居中)、新たな「カノジョ」ができ、

私が同様に介入して「別れ」させた時、

「彼女はたまたまそういう仕事をしていたけど、僕とは個人的なつきあいだった。

なぜか、お店をはさまないと連絡はとれなかったけど。

僕という相談相手がいなくなって今、彼女がどうしているか心配だ」とおっしゃったのだ。

ああ…

(多分そのうち書く後編に続く)