シロヤシオ咲くつつじ新道、西丹沢の山開き(檜洞丸) | 無題ドキュメント

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驚くべき説明を思いついたが、これを記すには余白が狭すぎる。

普段はソロや別グループで登っていて、よく山の話題でやりとりするメンバーとSNSに興じていたところ、「ほんならうちらも一緒に登ろうやないかい」という流れになり、日程調整と山行先投票の結果、西丹沢は檜洞丸へ軽めの岩や鎖を越えて登ることに。メンバーの1人のご厚意に甘えまして、その方のマイカーで西丹沢へ向かいました。

時期的にはシロヤシオツツジが丹沢一帯で咲き誇って、春の西丹沢を堪能できる良い機会と考えていたところ、全くの偶然ではあったのですが、山行当日は西丹沢の山開きの日に該当。西丹沢ビジターセンターでは山開きの式典の様子を横から見ることもでき、また記念のバッジや木札も手に入るラッキーな出だしとなりました。

そんなイベントの日&花の見頃ではありましたので、箒杉から先は朝8時前の段階(新松田駅からの始発バス通過前)で路上駐車の行列。つつじ新道もかなり多くのハイカーが通過して、山頂も人でいっぱいでした。調べたところでは、朝の新松田駅のバス乗り場も大混雑だった模様。

さて、お目当てのひとつ・シロヤシオツツジはつつじ新道コースの展望園地より上、石棚山稜分岐あたりまでが満開で、そこから山頂まではまだこれから見頃を迎えるといったところでした。それでも新緑の景色に映えるシロヤシオツツジやミヤマツツジはこの季節ならではのもので見応えがありましたね。

鎖場は手すり代わりについている程度で、足場もしっかりしてる岩稜帯なので歩きやすいコースでした。ゴーラ沢出合の渡渉が、前々日の雨で増水していたものの困らない程度の靴の濡れで通過可能。あとは展望園地と石棚山稜分岐の間の梯子箇所が渋滞ポイントですね。公共交通機関アクセス勢は帰りのバスの時間もあって下りは急ぎがちですが、梯子箇所でのタイムロスも計算に入れつつ、岩稜帯の下りを慌てずに通過するのがかんどころと感じました。

今回はグループ山行ということでのんびりペースでの山頂ピストン。ソロ山行も楽しいけど、こういうグループ山行も別ジャンルとして楽しいものですね。

それではいつもの山行概要から。

【山行概要】
○日程 2021年5月23日
○天気 曇 後 晴

今回は近傍のアメダス地点が微妙なので、3地点から確認です。

アメダス神奈川県海老名(標高18m)


アメダス山梨県山中(標高992m)

※青ヶ岳山荘にいたときの気温が大体12℃くらいでしたので、海老名から気温減率で算出した気温の方が近いかな。風が南南東から南東の風なので、山梨県山中地点では若干フェーンの影響は出ているのかも。ほぼ誤差の範囲ですが


アメダス神奈川県丹沢湖(標高330m)
※こちらは降水量のみの観測

※檜洞丸山頂付近に霧はかかっていましたが、降水は無かったので、まぁそういうことですね。


○アクセス
今回は山行メンバーのマイカーでアクセス。
ウェルキャンプ西丹沢のデイキャンプを予約して駐車場を利用しました。

○今回のコース
西丹沢VC→つつじ新道入口→ゴーラ沢出合→展望園地→石棚山稜分岐→檜洞丸→青ヶ岳山荘→檜洞丸→石棚山稜分岐→展望園地→ゴーラ沢出合→つつじ新道入口→ウェルキャンプ西丹沢

この通りキレイなピストンです


今回もグループ山行なのでのんびりペース。檜洞丸の山頂付近は混雑してたので、青ヶ岳山荘前のベンチテーブルで休憩しました。


○参考コースタイム

CT 山高地図6:05、守屋地図5:50

実測5:00(休憩除き)

ct比 山高地図0.822、守屋地図0.857


○GPS記録

ヤマレコ

シロヤシオ咲くつつじ新道、西丹沢の山開き(檜洞丸) - 2021年05月23日 [登山・山行記録] - ヤマレコ



YAMAP

シロヤシオ咲くつつじ新道、西丹沢の山開き(檜洞丸)



【山行記録】

冒頭にも書いた通り、ふとしたきっかけで「一緒に山行きましょう」となった4人組。メンバーの1人が車を出してくださることになったので、お言葉に甘えまして(実は)初めてのマイカーアクセス登山です٩(ˊᗜˋ*)و


東名高速から国道246合を経て、神奈川県道76号山北藤野線へ。山北町を河内川沿いに北へ進むと、丹沢湖を跨いで中川温泉の先に目指す西丹沢ビジターセンターが近づいてきます。


西丹沢ビジターセンターの手前、箒杉あたりまで来ると、


これはあかんやろ……


2車線道路の片方を塞ぐように路上駐車がわんさか。うちの車の先を走るのは神奈川県警のパトカーで、路上駐車してる車は片っ端から駐禁のきっぷを切られていました。


予約していたウェルキャンプ西丹沢に車を停めて、一旦西丹沢ビジターセンターへ。


自分はコンパスで登山届提出済みでしたが、メンバーの中には紙の登山届を提出する方もいたので、まずはビジターセンターの中に向かいます。


登山届を書いているのを待つ間に中の展示室を見学。ここを見るだけでも楽しい。


さて、訪ねた5月23日は西丹沢の山開きの日。山開きに合わせたわけではなく、全くの偶然でしたが、


式典の様子も伺うことができ、


記念バッジの購入と合わせて、記念木札もいただくことができました。(木札が2つありますが、片方は同行者の方のもの)


0823時、本日が山開きの西丹沢・檜洞丸目指して、西丹沢ビジターセンター出発です!


0824時。神奈川県道76号山北藤野線は山北町北部から相模原市南西部にかけては未開通。ということで、ビジターセンターのちょっと先のここで県道は終了。ここから先は林道です。何が違うかって、管理が土木部局から森林部局(たぶん神奈川県企業庁)に変わります。



林道起点の脇に東沢出合の山の神


東沢をまたぎます。この東沢をまた後でまたぐのですが…


0829時、キャンプ場の脇を林道で進みます。キャンプ楽しそうだなぁ。


0830時、檜洞丸つつじ新道入口


0831時、ここからまずは沢を登ります。


木漏れ日が沢に反射して思いのほかいい感じに。0832時。


0833時、沢を登り詰めて振り返ると新緑が眩しい


0833時、まずはゴーラ沢出合を目指して。


0840時。ゴーラ沢出合までは何度も木橋を通過します。


0841時


0842時


両神山日向大谷コース序盤のトラバースを思わせるトラバースの連続ですが、両サイドの斜面の新緑が美しく、この時期に来て良かったの一言ですね。


0845時、道標。


0854時、500m進んだところの道標


0855時。なかなかスリルある木橋


0902時、工事中とははてさて


0905時。なるほどここがモノレールを跨ぐアルミ橋


0907時、道標。ゴーラ沢出合までもう少し


0907時、東沢が近づいてきました。


0909時、道標


0910時、古道標。この石積みと花は…?


そして、ゴーラ沢出合到着です。

お疲れ

さまでした。

ここは

ゴーラ沢出合

です。


道標に従って沢沿いに進んで


0912時、振り返って撮影。写真右から渡渉しました。

21日の雨で東沢は増水。水が少ない時は写真真ん中より左寄りのところで渡渉できるそうです。


0920時まで、一旦休憩です


再スタートして、まずはこの道標のところを登っていきます。


0923時。のっけから鎖場です。手すり代わりの鎖


0925時。ゴーラ沢出合までほとんど高度が上がらない感じだったので、当然の結果です。ここからは急登も続きます。


0930時、道標


0944時、木階段


0956時、道標


1001時、こんな痩せ尾根もあり。


1002時、その脇にヤマツツジが顔を出したり。


1003時、また道標が現れたり


1003時、気がつけば展望園地に到着したり。

展望園地にはベンチがありましたが、休憩している方で埋まっていたので、先を急ぎます。


展望園地からの展望がないですし


1012時、道標。檜洞丸まで1.7km


この赤い虫なーんだ(本当にわかりません)


1029時、断続的に現れる丹沢名物の木階段


1038時、ミツバツツジがお出迎え。そう、今回はツツジ鑑賞の山行でもあるのです。


1042時、つつじ新道2箇所目の鎖場


1043時、そして渋滞ポイントの梯子


1043時、その先にも木の梯子。ここを越えたあたりからお花見ゾーン突入です。


1046時、シロヤシオツツジ。これが見たかった٩(ˊᗜˋ*)و


こちらは先ほどと同じ


ミツバツツジ


1047時、その先には新緑の中に光る白い花


シロヤシオが満開です(੭ु˙꒳​˙)੭ु⁾⁾


1103時、石棚山稜分岐。このあたりまで来るとまだ咲ききっていないシロヤシオも目立ちます。


うん、白い。ツツジじゃなくて空


こちらも真っ白ですね


1107時、マルバダケブキが生い茂る中を丹沢名物の木道で進みます。


1110時、ソーラーパネル。この先で最後の登りを詰めると


祈 安全登山!1117時


1117時、檜洞丸登頂です。さすが山開きの日でシロヤシオの見頃だけあって山頂が人だかり。少しでも空いてる場所を探して、


……青ヶ岳山荘行きますか(;´'-'`)


公衆便所も同じ方向


1120時。青ヶ岳山荘へ下りる階段にあった「丹沢」


文字通り青い、青ヶ岳山荘が見えてきました。1121時。



青ヶ岳山荘到着です。



建物が青いからじゃなくて、檜洞丸の別名が青ヶ岳ですか。そして、カモシカのことをアオと呼んだと。


もしかして今年、青ヶ岳山荘60周年?


表のテーブルベンチにもメニューあり。使用料100円を払うか、こちらのなにかを注文すれば使えます。


持ってきたおにぎりに合わせてお味噌汁をチョイス。霧がかって少し肌寒いので塩気のある温かいものが嬉しいですね。


こちらはセブンイレブンで見つけた羊羹。ジェネリックスポーツ羊羹やないか。


のんびり1時間弱休憩したのち、別でソロで登ってきた方と合流するため山頂へ。あれだけの人だかりの中で出会えるのかと思いきや、割とあっさり合理的出来ました。お互い臭いを感じてました?


1248時、今度は5人パーティで下山開始。


1259時、シロヤシオツツジ



1302時、新緑に映えるミツバツツジ


そんなツツジと新緑のトンネルを潜りながら木階段を下りていきます。ちょっと名残惜しい


1309時、シロヤシオツツジ絶景かな


1327時、新緑の道に木漏れ日が


1333時、下りでの転倒注意箇所


1340時、展望園地。5分休止してから下ります。


登りで気づかなかったキノコ


1412時、ゴーラ沢出合手前のベンチ


1412時、道標。ゴーラ沢出合までどれくらいか書いてほしいよねという話をしました。


1417時、ゴーラ沢出合手前の最後の痩せ尾根に追悼碑。


1419時、着いたよーゴーラ沢出合!

ここで10分ほど休憩です。


チョコで補給



1431時、渡渉してここから先はトラバースと木橋祭り


1436時、往路で取り損ねたモノレール。これを敷設できる会社も減ってきているそうです。


1442時、ヤブデマリ


いやぁいい天気だ


1458時、いよいよラストの沢下り


1501時、無事に林道へ下り立ちました。


駐車しているウェルキャンプ西丹沢でゴール!


早速お楽しみの温泉を目指しましょう。

向かったのは、山北町立中川温泉ぶなの湯


1人750円で2時間利用可能。バスなら中川BSが最寄りです。




県道の路駐&朝の新松田からのバスの混雑情報で、相当の混雑を覚悟していましたが、我々が入った直後に人数制限。ギリギリセーフ!


中川温泉は信玄の隠し湯で有名ですね。温泉の泉質は水酸化物イオンの濃度の高い(ph10.1)のが特徴で、胃腸病や切り傷の回復に効用があるアルカリ性単純温泉だそうです。


足柄うまれのきんたろう牛乳で乾杯!

今回もおつかれ山でした!