◯公開:2010年
◯制作:韓国
◯出演:チェ・スンヒョン(T.O.P)、
クォン・サンウ、チャ・スンウォン 他
◯感想:![]()
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あらすじ![]()
1950年。
朝鮮戦争が勃発し、多くの学徒たちも動員されていた。
首都ソウルが陥落し劣勢となっていた韓国軍は、最後の砦となる洛東江に戦力を集中させるため、ジャンボムを中隊長に任命し、学徒義勇軍に軍司令部が置かれていた学校の守備を託す。
そんな中、南進する朝鮮人民軍が71人の学徒兵たちだけが残された学校に迫っていた。
感想![]()
「お母さん、僕は今日、死ぬかもしれません。」
16歳の学徒兵が遺した手紙を基にした映画で、1950年8月11日の浦項女子中学校であった戦闘が描かれています。
この映画を見るのは2回目。
見終わって余韻が残る映画です。
冒頭、激しい戦闘の中、兵士たちに銃弾を届けるため街中を走り回るジャンボム。ギリギリのところで命を繋いでいる。
ジャンボムが手紙で母親に語りかける「お母さん」のひと言、出征する時のあどけなさと不安の入り混じった表情が何ともいたたまれない、やるせない気持ちにさせます。
不安、あどけなさ、戸惑い、覚悟…。
少ないセリフやけど、言葉以上に語る目でジャンボムの心の動きや葛藤、成長を見事に表現しているチェ・スンヒョンの熱演が素晴らしい。
「敵兵の頭には角が生えていると思っていたのに彼らの最期の言葉は僕たちと同じ『お母さん』でした。」
敵も自分たちと同じ人間だったという事実。
「なぜ人は戦争をするのですか。」
ジャンボムの問いかけ。
南進する朝鮮人民軍766部隊の一部が浦項に向かうが、そこでパク・ムラン少佐が見たのは軍人ではなく、71名の学生たち。
少佐は、わずかばかりの恩情を与える。
パク少佐を演じたのはチャ・スンウォン。
感情を表さない演技がその非情さを際立たせます。
敵軍から与えられたのは2時間の猶予。
ジャンボムは戦うことを決める。
この最後の戦闘が圧巻。
激しい銃撃、倒れた学徒の体を乗り越えていく戦車、自分の体に爆弾を巻いて突っ込んでいく学徒…。
極限状態で芽生えた、不良少年ガプチォとジャンボムの友情。
パク・ムランのセリフが重く響いた。
「君は南朝鮮に生まれた。私は北朝鮮に生まれた。」
最後の子どもの顔に戻ったジャンボムの泣き顔に胸がいっぱいになりました。
エンディングロールでこの戦闘の生存者の方のインタビューもあります。























