◯公開:2023年

◯制作:日本

◯出演:福原遥、水上恒司、伊藤健太郎、

    出口夏希、松坂慶子 他

◯感想:星星星



高校生の百合がある日、1945年にタイムスリップして、特攻隊の青年、佐久間彰と出会い、恋に落ちる物語。



SNSを中心に話題になった汐見夏衛の同名小説が原作。

原作は未読です。




特攻隊として出撃するのを待つ佐久間たちを見ているのが胸が痛くて苦しかった。





特攻隊に入って出撃命令がないまま数週間。

仲間に先を越されて、石丸が言った「生殺しは、もういい。」


いつも明るく振る舞いながら、いつ出るかわからない出撃命令を毎日、どんな気持ちで待っていたのか…。



軍指定の食堂を営み、いつも佐久間たちを笑顔で迎え入れ、精一杯のもてなしをするツル。


出撃命令がおりてあいさつにきた佐久間たちに「おめでとうございます。」と返す。


生きて帰ってくるという一縷の望みもない、死にに行く若者たちに掛ける言葉が「おめでとうございます。」とは…。




出撃前夜、戦争の為に障がいを負い、家族も失った愛する人を一人置いて行けないと隊を抜ける板倉。



愛する妻とまだ会ったことのない生まれたばかりの子どもを残していかなければならない寺岡。



自分は一緒に行けないから代わりにと作った人形を石丸に渡す千代。

その人形を胸に抱いて出撃して行く石丸。



百合の花を胸に挿して出撃する佐久間。





特攻隊の方たちは「神様になる人」って言われてたんですね…。


そう遠くない過去に、特攻隊が実際にあって、不条理に国に命を、自分の人生を生きる権利を奪われていた事実があったと思うと…。


出撃していった人たちや、大切な人を失った残された人たちの気持ちがどんなだったか…。


胸が苦しくなる映画でした。


この映画は、戦争や特攻隊がテーマではなく、ラブストーリーの設定として、特攻隊が選ばれたものですが、ラブストーリーよりそっちに気持ちが持っていかれました。


ツルさんと千代ちゃんが生き延びて、元気でいてくれてたらいいな…と、思った。




   




戦争やあの時代を描く、という面では、違和感や「?」ってなるところがちょいちょいあったな。



ラブストーリーとしても、もう少しちゃんと、佐久間と百合が惹かれていく心の動きが描かれていたらよかったのに。

あんまり伝わってこなかったよキョロキョロ

だから、時を超えて最後の「愛してる」があんまり活きてこなくて残念。



今週公開される続編は、生まれ変わってきた彰と百合が出会う転生もののようですね。