◯公開:2018年
◯制作:イタリア・ブラジル
◯出演:ヴィニーチョ・マルキオー二、
ヴァレリア・ソラリーノ、
ルイジ・フェデーレ 他
◯感想:![]()
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あらすじ![]()
攻撃的な性格で傷害事件を起こして服役していた元一流シェフのアルトゥーロは、仮出所後、社会奉仕活動として自立支援施設でアスペルガー症候群の若者たちに料理を教えることになる。
その若者たちの中に、料理に使われている食材やスパイスを完璧に言い当てられる絶対味覚の持ち主グイドがいた。
アルトゥーロの指導で料理の腕を上げたグイドはコンテストに出場することになり、アルトゥーロが指導役として同行することになる。
感想![]()
「アスペルガー症候群なの。軽度の自閉症よ。そんな定義など役には立たないけどね。」
初めて施設を訪れたアルトゥーロにアンナが言った言葉。
さらっと出てきたこの言葉。
同じ障がい名でもその特性は千差万別。
何人かの発達障がいがある人たちと働いてる私にとっては、「ほんま、それな!」と共感するものでした。
アルトゥーロは相手が障がいのある人だからとか関係なく、自分のやり方で料理を教え始めます。
グイドに振り回されながらも少しずつ相手を理解していくアルトゥーロが自然体でいい。
グイドもまた、乱暴なところもあるアルトゥーロを受け入れてるんだよね。
どちらか一方がっていうんじゃなくて、「お互い様」の関係がいいな〜と思いました。
コンテストでは時間制限がある中、ゆっくり自分のペースで料理をつくるグイド。
アルトゥーロの「フルパワー!!」の掛け声に鼓舞され、予想に反して予選を通過。
最終審査で規定通り仕上げにココアパウダーを掛けるか否か。
グイドはタイムを使い、アルトゥーロにアドバイスを求めます。
しかし、アルトゥーロはシェフはグイドだからとその判断を委ねます。
グイドの決断は…。
アルトゥーロとグイドの間に築かれた師弟の信頼関係が感じられるこのシーン、好きです。
「世界に必要なのは完璧なトマトソース」
これはアルトゥーロのシェフとしての信念であり、グイドにもしっかりと伝わっています。
ラストで登場したアルトゥーロのレストランは、仲間とともに働き、おいしい料理と食べる人たちのざわめきが調和した素敵なレストラン。
ほっこりした映画が見たい時にいいと思います。
























