○公開:1996年
○制作:アメリカ
○出演:ジェイソン・パトリック、ブラッド・ピット、ロン・エルラード、ビリー・クラダップ、ロバート・デ・ニーロ、ダスティン・ホフマン、ケヴィン・ベーコン 他
○感想:
あらすじ
血よりも濃い4人の男たちの友情と復讐の物語。
1967年。
マンハッタンのウエストサイド、ヘルズキッチンで生まれ育った4人の少年ロレンツォ、マイケル、ジョン、トミーたちはいつも一緒。
ある日、4人が起こしたちょっとしたいたずらが大事故になり、少年院に送られることに。
そこで彼らを待ち受けていたのは、想像を絶する看守たちからの暴力と性的虐待が繰り返される地獄のような毎日だった。
心に大きな傷を受けたまま大人になった4人はそれぞれの道を歩んでいたが、当時の看守だったノークスに偶然出会ったジョンとトミーは、その場でノークスを射殺する。
感想
前半は見ているのが辛かった。
過酷な生活環境でありながらも、ボビー神父を始めとする大人たちが見守る、少年たちのキラキラした毎日が一転して底なし沼のような毎日に変わる。
少年院と言う狭い世界の中で絶対的・圧倒的な力を持つ大人たちが、少年たちを支配し虐待する。
それに対してなす術もない子どもたち…。
誰も助けてくれず、自分の力で環境を変える事もできない子どもたちの絶望感を思うと胸が苦しくなる。
後半は法廷を舞台にした復讐。
大人になったマイケルはこの事件の担当検事でありながらも、少年院で何が行われていたのかを明らかにし、ジョンとトミーを無罪にしようと画策する。
復讐の成否を握るのは、4人を子どもの頃から父のように見守ってきたボビー神父。
ボビー神父は、4人の身に起こった事を知り、苦悩の末に神に仕える身でありながら嘘の証言をする。
ボビー神父の愛の深さ。
証言の最後に言った「何事にも最初がある」の一言が重かった。