生徒の優しさに癒され
安ワイン安ウイスキーに心癒され
そして音楽にも癒されている今日この頃。

癒しは重要。

{F6A2F2D0-7615-4441-9027-9196F905A4A3}

ちょっと昔に遡る。

私がジャズを好きになったのは母の影響である。

母はかつてレストランでピアノの弾き語りの仕事をしていた。大阪の飲み屋街、新地のバーで歌い、地元のジャズライブにもよく出演していた。

私は中学生時代まで、私はジャズが嫌いだった。確か、「大人っぽくて、なんだかやらしい」というイメージを抱いていたと思う。よくリビングで母が Peggy Lee Fever Nat King Cole Unforgettable などを流しているのを煩わしく感じたことだ。英語や独特のリズム感が理解できなかったのだろう。今思えば、最高の環境で生活していたと感じるのだが。

高校三年生のころに、Dave Brubeck Take Five を皮切りに、ジャズピアノに目覚め始めた。大学でジャズ研究会に所属し、スタンダード・ジャズをひたすらセッションで弾いた。決してうまくはなかったけれど、弾くことに幸せを感じることができた。

Roland Hanna Trio Day Dream には特別な思い入れがある。大学で最初で最後のぴょん・ピアノトリオだった。練習不足のせいで泣きたいほどひどい仕上がりだったけれど、とにかくものすごく楽しかったことを覚えている。

それから何年が経っただろう。ずいぶんピアノから遠ざかっていた。

でもジャズのスイングは体に染みついていたのだ。
自然なコード進行、アドリブ、
MD とカセットテープの中の古いジャズ・ミュージシャンの声――私は何も忘れてはいなかった。

そして今、まさか協力隊でカメルーンに来て、こんなに音楽に救われるなんて。

Monsieur Limis フルート、ギター、ピアノも弾ける。素晴らしいリズム感と絶対音感を持ち、コード譜を渡したその日にその曲を奏でてしまう。 

私が歌う旋律に合わせて古いアコースティックギターをかき鳴らされる。聴衆と私たちの空間が切り離され、言葉を超えた独自のコミュニケーションが生まれる。

「音楽の力だ。」

Monsieur Limis は言った。音楽は言葉を必要としない。顔色を窺ったり、結果を出さなければいけなかったり――そんなことは重要ではないという。

音楽をやっていて本当によかった。心からそう思う。
下手くそでも、練習してなかったとしても、感覚で楽しむことも大切だということを知った。
音楽はあらゆるものを超えるのだ。今日からもっとジャズを聴こう。 
{40ABFD87-B722-4376-8EF0-35079C6E2709}