、、、というわけで


(どういうわけ?笑)
シルバーウィークは夫と二人で、
なぜか、東京近郊のベタな観光地ばかり選んだかのように
プチ旅行をしてきたわけですが

特に熱海は、
サンビーチ海水浴や花火大会にはよく訪れても
そういえば『観光』ってしてなかったんですよね。
で。今回はお料理と温泉に観光だ!!ってことで
700円のバスチケットを購入すれば
1日バスが乗り放題!の
熱海市内名所巡り 湯遊バス
とやらに乗ってみました

まず最初に選んだのが、
錦ヶ浦という断崖の名勝。
80メートルという断崖からは
初島もすぐそこに見えます

まさしく断崖絶壁。
夫は、そこに降り立ったあたりから
腰が引けてきました。
さて、ここから少し怖いお話になります。
苦手な方はお読みにならないでください

大型連休中の熱海観光。
大入り満員のバスは、
9番、錦ヶ浦入り口
というバス停に着きました。
その前に、小さなロープウェイを横に見ながら
ものすごい坂道を登り
少し道を横に逸れて、旧道に。
ガイドさんが(そう!このバスにはガイドさんがいるんです!)
『明治時代にできたトンネルを通ります。天城峠のトンネルと同じ製法のモノです。』という古いトンネルに入りました。
うすぐらいトンネルの中に入った途端、バスの照明がチカチカして、一瞬怖かったけれど短いトンネルなのですぐにぴかーーっと視界が開けました。
バスが止まった所は海を見下ろす断崖絶壁。
右手にはコマーシャルで有名なホテルがありました。そこでも、やはり何組もの人たちが一緒に降車してぞろぞろと展望台に。
展望台?なのかな?
レストランの看板があって、海を見下ろしながらお茶が飲めるように椅子などもしつらえてありますが、
どうもお店はやっている風でもない。
でもそこでは確かに、たくさんの人たちがいて、子供達の声がして、暑い日差しと、蝉の声と、キラキラ光る海があったんです。
何気にそのあたりを散策すると、片隅に観音様。真っ白で綺麗だけれどなんだか足がすくんでそばには近寄れませんでした。かわいそうな人達の慰霊、、、のため、のようなことが書かれているプレートがあって、千羽づると、枯れた花束。
『なんか、俺怖い。高所恐怖症がこんな所きたらあかんかった』と夫が言うので、じゃあ、海まで降りていけるっていうあの階段を降りてみようよ!と私は、煉瓦造りのように見える建物を指さしました。
二人でそちらの方に向かって歩いて行くと、
駐車場?、があって、でも何か変だと思ったらみんなタイヤがパンクしていて蔦が車に這っていて多分もう何年も、、そこにいる感じの車ばかり。
あれ?さっきのトンネル、、、。『違うよ。道間違えたよ。』そんなに入り組んだ道ではないはずなのに、軽く道に迷った?『ここなんかやばくない?』と夫。断っておきますが、夫は特に霊感とやらを全く信じていない人です。どちらかというと私のほうがそういう類は感じやすいのだけど、今回は逆みたい。
さっきまであんなに人がいたのに、人っ子一人いないし、廃屋のような建物やさっきの車の墓場みたいな所ばかり。なんだか過去にタイムスリップするような感覚になり、私も少し怖いかも。
と思ったら、見覚えのあるバス停に。そこから少し下ると回廊があって海まで降りれそう!少し下には公園みたいな芝生も見える。
あ!洞窟もあるよ!
という私にまたもや夫は『俺無理。』怖い意味が違うと思っている私は、えー??こんな丈夫な階段絶対平気だって!と半ば強引に手を引いて階段を下り始めました。

、、と、またもやレストランの看板。でも、明らか営業はしていなさそうだけど。
と、木のドアは、鍵が出たまま閉まっていないのでふわっと簡単に開きました。そういえば、、、開けた覚えはない?、のに確かに開いたのです。

さすがに入る勇気はなかったけれど、すぐそこにテーブルがあって紙が貼ってありました。そこには黒々とした字で
会社関係者焼香はこちら ⇨
と。撮影に使ったりしたのかな?というのがその時の直感的な感想。だけど、
焼香お礼に使うような紙袋が散乱し、レストランの名残の椅子やテーブルは積み重ねられ、どうしたって何年も片付けた様子はない。初めて
ぞ~~~っと背筋が凍る気がしたら、
『誰か掃除機かけてる』と夫。『ほらモーターの音がするよ?』
そんなわけないーーー!!
と、落ち葉や蜘蛛の巣がはるレンガでできた階段を夫の手を取り慌てて駆け上がりました。
『だからやめようっていったんだよ』と夫。
結局、、何がどうでなんだったのか全くわからないのだけど、帰宅してネットで調べたら
錦ヶ浦という所は全国でも有数な心霊スポットだとか。
断崖絶壁から飛び降りた人数知れず、上から見えた洞窟は昔は姥捨山さながらの姥捨洞窟だったとのこと、例のトンネルを作る際にもかなりの人命を犠牲にしたようですね。現在でも様々ないろいろな思いを抱えた霊がたくさんさまよっていらっしゃるようです

それにしても、、あの車の墓場のようなところといい、焼香場所はこちらの建物といい、なんかどこかに迷い込んだのかしら?私たち。

初体験。怖かったです。