昨夜、都内にも雪が降り、しんっと冷たい朝でした。
たった今、夫が3回目の手術に臨んでいます。
待機している病室からは富士山が見えて、
外気がわからない室内にいても
清々しい空気を感じます。
入院や、手術に慣れてきたこととはいえ
なんだかんだと普段とは違う生活の中で
私宛に郵便で、白い立派な封書が届きました。
クリスマスカードのような、、、
結婚式の招待状のような、、、
封筒を裏返して送り主を見ると
大学時代の友人の名前。
卒業した後も、
お嫁に行った後も
それぞれがママになってからも
おつきあいは続いていましたが
ここ10年くらいは会っていませんでした。
その間、病気をしたという話は聞いていました。
昨年、彼女からの年賀状が届かずに
慌てて電話をした私に
『死んじゃったと思った??
もう、元気だよ!

暮れに少し入院をして年賀状をかけなかっただけ。死んじゃったらちゃんと連絡するように旦那にいってあるから。』
と笑っていました。
仕事休みの日に会おうね。
そうだよね。近くにいるんだから。
と会話して電話を切りました。
今年の年賀状もまた届かなかったけれど、
さして心配もせず、もう年賀状を出す習慣をやめたのかな?
なんて考えていました。
封筒の中には、
やっぱり、クリスマスカードのような、
結婚式の招待状のようなカードに、
『ご無沙汰しています。お元気ですか?
2013年12月28日、一足先に旅逝つことになりました。』
で始まるお手紙がありました。
そこには、去年の春から闘病していたこと、
すっかり覚悟を決めていたこと、
などが、
彼女自身の言葉でしたためられていました。
何も知らずにいたこの数ヶ月間に
彼女は精一杯生き抜いて、一人で逝ってしまっていたなんて

カードを手にしながら
私は流れる涙にも鼻水にも気づかずに
彼女との日々を思い出していました。
講義を抜け出して、買い物に行ったあの日。
洋服を着たまま海ではしゃいでずぶ濡れになったあの日。
ディスコではしゃぎすぎて喧嘩になったあの日。
一緒に勉強したあの日。
一緒に泣いたあの日。
一緒に喜んだあの日。
あぁ、、、!
どうしてもっと、会っておかなかったんだろう!!
後にも先にも、夫と喧嘩をして飛び出した先はあなたのところだけだったんだよ?
手紙には、
いつかまた会えたなら、いろんな話をしようね。
とありました。
でも、、、
とにかく、今を、あなたの定めをちゃんと生きてね。
とも。
最後には、
ありがとう。
さようなら。と。
まだ、その事実が受け入れられない私は、
彼女に、ありがとうもさようならも言えないでいます。