さてさて、よい姿勢が創れたら次に大切なのは「呼吸」です。


(っていうか、よい姿勢には呼吸も大事)


これはもう、本当にしつっこいほど繰り返しお話していますけれど


「呼吸」の呼は吐くということ。


まず息をしっかり吐き切れば、自然に吸うことができます。


「吐くことを意識して呼吸する」ということは


あらゆる呼吸法の大原則です。


「吸う」ことが主になってしまうときを考えてみると・・・・


泣いているとき。


怒っているとき。


戦闘的な時。


ほぼ息使いは早く、浅い呼吸です。 ドクロ


こんな時には過呼吸発作も出やすいですね。


過呼吸というのは、肺の中にある空気をしっかり出し切っていないのに


どんどん吸おうとしてしまうことでおこります。

息を吸うことに力を入れると、呼吸筋(呼吸をするときに使う筋肉)が過度に緊張してしまうのです。


素早い動作をするとき(瞬発力を要するとき)というのは


(勝敗が決まるスポーツは全般そうですね)


基本、息を吸ってそして無呼吸のまま筋肉を動かします。


動く筋肉は速筋と呼ばれるいわゆる表面の筋肉。


カラダは緊張して交感神経が優位に働きます。


こういった運動を続けていると、筋肉は固くムキムキとしてきますね。


反対に吐く息に意識を向けると


動作はゆっくり、緊張が解け副交感神経が優位になります。


その時に主に働く筋肉は遅筋といわれる骨に近い筋肉。


もちろん、体の中で速筋と遅筋が分断されているわけではないので


速筋だけ、遅筋だけってことはないんですけど


速筋を主に動かしていながら遅筋までをしっかり動かすのは


ずいぶんと長いこと運動を続けなければ無理です。


コアといわれる体幹は背骨、そしてそれを支える深い筋肉(遅筋)。


ゆったりとした深い呼吸こそがその筋肉にダイレクトに働きかけ


より少ない力で鍛えることができます。


とにかく息を吐くことに集中してみてください。


しかめるのは顏でなく、おなかです。


呼吸と呼吸筋の連動力が高まり脂肪燃焼効果が倍増します。


深い呼吸をしようと心がけると


背筋はピンと伸び、軽く顎をひいた「いい姿勢」になってきます。


そう、呼吸と姿勢は切っても切れない関係にあるんですよ アップ


カラダが必要以上に反りすぎていたり(吸うことに意識を集中するとこうなる)


猫背になっていたりすれば


呼吸は途端に浅くなります。


まずは、吐くこと !!


出し惜しみをせずに全部吐き出すことです。


吸うことは意識しないで大丈夫。


きちんと出せば、自然に吸ってくれますからねっ べーっだ!