先週末は父の三回忌法要。
続いて今週末は6年前の冬に相次いで天国へと旅立った、祖母と祖父の七回忌法要でした。
法要などの席には避けて通れない 正座 。
今日は、正座についてのお話です
ヨガのレッスンでも私は最初と最後には必ず正座でご挨拶をいたします。
ヨガでは 黄金座法とか金剛座、ヴァジュラ・アサナまたはダイヤモンドのポーズなどと言います。
この呼び名でもわかるように、
日本では伝統的な座法である 正座 という座法は
きちんと座ることができるということで
関節や筋肉の柔軟性だけでなく、
精神も安定しており、内臓の働きさえも問題なしということができます。
欧米化が進んだ現代、いすの生活が当たり前となり
正座のできない若者が増えています。
また、お膝や腰に不具合があるととたんに正座は難しいものになります。
私自身も若い頃は 「正座をしてばかりいると足が短くなる!!」
なんていううそにふりまわされて、あえて正座を避けていた時期もありました(笑)
とんでもない。
正座がきちんとできるということは
身体が元気で精神が安定している証拠です。
ただ、正しい正座ができている人が意外と少ない!
今回の二回の法事でみんなの足元を観察していたら (おいおい・・・なにやってるんだか)
だいたいが足を重ねている。
中学生の甥っ子にいたっては
かかととかかとが合わさってつまさきが外に向いた足裏の上にお尻がのっている???!!!
足を重ねてしまうのは(ヨガのレッスンでも多くの方がこうします)
そうすると足がしびれないよ・・というやはり根拠のない言い伝えによるもの。
正しい 正座は
親指と親指を触れ合うようにして
かかとは大きく広げた足裏の上におしりを落とします。
お膝は自然に開きこぶし一個分くらい。
坐骨をしっかりと立て
背骨をすっとのばします。
足裏を重ねたり、親指を絡ましたりするのは、
骨盤のゆがみを助長しますので絶対に避けましょう。
また、足がしびれてきたときにやってしまいがちな横座り。
これは、見てもわかるとおり骨盤、そして背骨までもゆがみます。
おばあちゃん座り、などと呼ばれる割座も
骨盤を開き内臓を下げてしまうお勧めできない座り方。
あと、体育座りといわれる座り方も骨盤は後ろに傾き腰椎に負担がかかります。
では、地べたに座るにはどんな座り方がいいのでしょう?
まずはもちろん正座。
そして安定座法(スクハ・アサナ)といわれる胡坐を少しひらいてかかとをおへその前に並べた座り方。
お行儀とかを考えなくていいなら(ボディメイクのためなら)
開脚座りです。
いずれも、腰が抜けないように。
骨盤をたてて・・・そして締めてくださいね。
さて、皆様はきちんと正座ができるかどうかちょっとやってみてください
かかとが思うように開かない(かかとが痛い)、
おしりが落ち着かない、
片方の足にばかり体重がかかる、
お膝が痛い、
・・・不具合はありますか?
できてるよ。と言う方はそのままお膝に目線を落としてみてください。
左右のお膝に長短はありますか?
これは、長いほうの側の腰椎がゆがんでいて、腰がそのほうにねじれていたりすることでおこります。
右ひざが長い方は、食欲旺盛で直観的思考と行動をするタイプ。
左ひざが長い方は、思い悩むタイプが多く食欲にむらがある。
という傾向があります
そんなときには、かかととかかとをぴったりとくっつけて
うちくるぶしとうちくるぶしもくっつけた上におしりをのせます。
最初はどうしてもかかとが開いてしまったり、
おしりがおとせなかったりするかもしれません。
これは 均整座法 という正座で
骨盤のゆがみを修正する効果があります。
長いこと行うと足が確実にしびれますので
時間を決めて。
一日一分やってみてください。
ちなみに、金剛座法はあまり足がしびれることもありませんので
法事などの席にもうってつけですよ