心と身体の密接な関係は、いまさらいうことでもないですけれど・・・・


自分の気持ちが平静でなくなったときというのは身体のどこかしらが硬く緊張していたり、力が抜けていたり、


力のバランスがくずれています。


たとえば・・・テスト前とか発表前とかすごくあがってしまっているようなとき。


こんなときは、肩、首、手、に余分な力が入ってしまっていて反対に足と腰の力が抜けています。


なんだかやる気が出ないとき。


腰が硬くなって反対に首の力がぬけてあごが出ているはず。


食欲が強くなりすぎている場合なども


首や肩に力が入り前屈姿勢になっているはずです。


一時的に心の持ちようを変えるためには、緊張している部位の力を抜く動作をしてあげることはとても有効です。


だけど、一時しのぎではなく気持ちの平静をずっと保ち生きていくためには


心を強くするということが大切ですよね。


強い心・・・・


思い浮かべてしまうのは、「がんばる」「きばる」「歯を食いしばる」「がまんする」


そんな感じ???


だけど、本当に強い心っていうのは、


「柔らかい」「安らいだ」「ぶれない」ということなのでは?と気付いたのはヨガを学んでから。


たとえば、太くて大きい大木。風が吹いてもびくともしない頑丈な木。


だけど、たくさん雪がふったり大嵐がきたりすると、枝葉はぽっきりと折れてしまう。


反対に細い柳のような木。


そよ風にもゆれるけれど、軸はぶれない。


しなやかに枝はしなり、嵐がすぎればなにごともなかったかのようにそこにいる。


本当の強さとはそんな感じではないかしら?


心を柔らかく、たおやかに。


言い換えると、心の幅が広いこと。


いやだと思う心と好きだなと思う心、


許す心と許さない心、


そんな幅が広ければ広いほど心は柔らかい。


力が抜けているのと柔らかいのは違う。


身体も、筋肉の緊張と弛緩の幅が広いほど柔らかく余分なものはなくなっていく。




「私はこうですが。 なにか?」


なんて強がらないで。


もっともっと柔らかくたおやかに。