新型コロナの自粛の影響で、リモートでの仕事が急速に増えたからか、急に家のインターネットの調子が悪くなりました。特に5月の終わり頃は、私がZoomで授業をしている横で、娘がZoomで授業を受けているという状態になり、時々、インターネットが切れるようになりました。そこで、いったんモデムと無線ルーターのコンセントを抜いて、しばらく置いた後、モデム、ルーターの順で、電源を入れていきます。こうするとリセットされて元にもどります。今では、時々、リセットするようにしています。また、負荷がかかる通信の前には、前もってリセットするようにしています。
 

いろいろと言われているが、いったい、どういう世界になるのだろうか。緊急時代宣言が解除されて、外出自粛の時と比べれば、ずいぶんと以前の日常に戻ってきたように感じる。このくらいの日常は、どうも大丈夫ということらしい。といっても、数週間たってみないと、どこまでセーフなのかわからないところももどかしい。これからも、小さなクラスターは発生するだろうが、それをつぶしていけば、オーバーシュートになるような大きな感染になることはないという。ただ、秋には、第2波が来るのではないかと言われている。それに備えながら、また、非常事態宣言が出されるような状況になっても、なんとかなるような生活を創って行かなければならないということだろうか。

オンライン動画は、再生スピードをコントロールできるものがあります。最初は、そんなにせわしなく見なくてもと思っていたのですが、早く再生することのメリットも、最近、強く感じるようになりました。自分がよくわかっている部分は早い再生でさっと聞き流し、重要な部分を何度も聞き返す。そういうことができるのがオンラインの動画の良いところなんだとあらためて気がつきました。スタディサプリなどの動画教材では、そういう聞き方のほうが効果があるようです。YouTubeの動画を見るときもそうです。また、少し長い動画だと構えてしまって、後回しにすることがあったのですが、早送り再生で、さっと聞いてしまって、必要に応じて必要な場所を、もう一度、聞く方が、敷居が低くなります。ただ、ドラマやアニメで、これに慣れてしまうと早送り再生できないテレビ放送が、見られなくなるという生徒もいます。こんなところからも若者のテレビ離れが進んでいるのかも知れません。

そろそろ登校が再開される学校も増えてきたでしょうか。休校中、バラバラに送られてくる(それも大量)課題に困った人、また、それを、やりきれない子供の様子にイライラされた保護者の方もいらっしゃったのではないかと思います。
 

実は、それらをきちんと管理し、スケジュールして、こなしていくというのも立派な能力です。特に受験にはその能力が必要です。そして、社会に出てからは、勉強してきた中身より、こちらのほうが大事なくらいです。良い大学に行った人が就職に有利なのは、もちろん大学で学んだこともありますが、特に日本の場合は、そういった大きな目標に対して、それを成し遂げる能力を重視しているというのもあると思います。この非常事態は、それらの能力を高める良い機会といえるかもしれません。
 

教えていて感じるのは、いわゆる勉強の能力というものは、みんな、それほど変わりません。どちらかというと勉強の仕方に問題があることが多いのです。そして、日本の学校や多くの塾も、勉強は教えてくれても、勉強の仕方は教えてくれません。だから、勉強の仕方に自分で気づく子供も多くいますが、それに気づかないで勉強ができないと思っている子ども達には、それを気づかせるサポートをすることが大事になってきます。


 

勉強で「結果を出す」ためには、勉強の時間配分(スケジュール:長期・中期・短期)や休憩、適度な運動など、勉強以外の様々なことが必要になってきます。それらを無視して、ただがむしゃらに頑張っても、あまり効果は出ません。逆に、きちんとそれらをやれば、びっくりするほどの効率、集中力で勉強することができます。

娘の学校は、Zoomを使ってのオンライン授業が始まっています。急に慣れないオンライン授業をやらなくてはならない先生は、たいへんだと思います。ちゃんと休みを取れているのでしょうか。先生は、子供のためとなると無理しがちです。無理して体を壊さないようにしていただきたいです。

そんな感謝の気持ちを持っていることを前提として、娘のオンライン授業を見ていて思うこと。生徒側。慣れないので、ミュートにし忘れて家庭内の音声が聞こえるということは、良くあります。ワンちゃんが鳴いている、お母さんの声、家庭とつながっているという感じがして良いのですが、自分の家だと、やっぱり恥ずかしので気をつけたいです。娘の学校は、学校用のタブレットが配られているのではないので、スマホやパソコンなど、いろいろな環境で参加しているから、先生もそれに合わせるのはたいへんでしょう。

一方、先生側。長い授業をイヤホンをつけて聞くのはつらいので、もちろんのこと音声を出した状態で参加しています。ということで授業の音声は、丸聞こえ。毎日が参観日です。いろいろな先生の授業が聞けて興味深いのですが、やはり大人数相手。かなり高圧的な話し方をする先生もいて、昔の学校生活を思い出しました。先生は、慣れない機器を使っての授業に、非常に苦労をされているようです。それは、そうでしょう。いきなりですから。

一方、娘の側からのオンライン授業の感想は、当初、Zoomを使って、顔を並べて授業をしていたので、他の友達に見られている感じがするので嫌だ、緊張するというものでした。普段の授業では、同級生の頭しか見えていないのに、Zoomだとみんなの顔が見える。生徒が先生の視点になるんですね。それが良いことなのか悪いことなのかはわかりませんが、緊張感があるなら良いのかと思います。ただ、それも最初の頃だけで、いろいろと問題があったらしく顔は、必要なときにだけ出すというルールに変わってしまいました。生徒側からすると、普通の授業に近づいたのでしょうが、先生は、やりにくいでしょうね。

また、クラス替えがあったので、初めてのクラスメイトがいるのですが、リアルには、あまり知らない生徒と一緒に授業をするのもたいへんそうです。まだ、娘は、途中学年なので、全学年で同じクラスの生徒がいるので良いですが、1年生は、やはりたいへんだと思います。
 

会議は、リアルな会議にオンラインで参加するより、全員、オンラインのほうがやりやすい。また、そのほうが、それぞれ対等な感じが強い。ただ、どうしても、細かな表情や態度の違いなどは読みにくい。それでも、資料を見ながらの会議なら、ほぼオンラインで代替できるように感じる。一方、それだと会議だけで顔を合わすことになってしまうので、別途、飲み会じゃなくてもいいと思うが、気軽な話をできる場を時々は持てると良いと思う。

これがオンラインでの授業となると、また少し様子が変わってくる。私は、個別指導しかしていないが、やはり隣に座って教えるのと比べて、どうしても細かな情報が伝わってこない。特に、教えているとき。隣でいると、息づかいや微妙な動きで、内容が伝わっているかどうかがわかるのだけど、オンラインではこれがない。一方的に話している気分になってしまう。だから、時々、話しかけて、会話をするようにしている。別に雑談で良い。それによって、なんとなく生徒の雰囲気が伝わってくる。あとは、なるべく双方向でやりとりできる語句の確認などがオンライン授業には適しているように思う。

こうしてオンライン授業をやっていると学校や塾の先生のように複数の生徒に同時に教えるのは難しいだろうなと思う。ただ、学校で行っていた授業を、そのままオンラインで行うのではなく、もっと色々な工夫はできるんじゃないだろうか。オンラインでやれることを、もう一度、見直してみる必要がある。

究極の形、オンライン授業が発展すれば、「学校はいらないもの?」というのが出てくるが、子供たちの成長の場としてリアルな場所も必要だと思う。ただ、毎日、きっちり学校に行くようなシステムでなくても良いように思う。リアルでしかできないことというのが、一方には、あるんじゃないだろうか。そんな新しい学校像を、この機会に作ってもらいたい。政治家や文部科学省の方々に、ぜひともお願いしたい。
 

外に出なくなったので、ネットでものを買うことが増えた。実際のものだけでなく、アマゾンプライムビデオのレンタルにお金を払うようになったり、本は、Kindleで買う率が増えた。これはこれで便利なことを知ってしまうと、外に出られるようになったとき、コロナが収束した後も完全には昔のようには戻らないだろうと思う。


じゃあ、仕事のテレワークは?教育の遠隔授業は?これも、完全には、昔のようには戻らないんじゃないかと思う。以前は、異常気象といわれていたものが、最近では、毎年、起きるようになったのと同じように、コロナの第二波や、別の感染症が流行る可能性もある。
 

この機会に、それを見据えた方法論を考えておかなければならないんじゃないだろうか。
 

今は私立学校の生徒しか持っていないが、学校によって、この休校期間の取り組み方が違う。それぞれの学校が試行錯誤して頑張っている。郵便で紙の課題プリントを送ってくるところもあれば、もともと学習用のタブレットがあって、それを活用しているところもある。メールで大量のPDFが送られてくるところも。

また、Zoomなどを使った対面の授業も始まり始めた。特に、連休明けから始めるところが多いように思う。先生も、カレンダー上は休日のはずだけれど、こんな事態だからか仕事をしているよう。慣れないテレワークや遠隔授業で、無理をしないようにしてしてほしいと思う。

家庭教師を含めて、オンラインで授業を進めている生徒と進められていない生徒では、やっぱり差が出てきそう。これから地域によって学校の再開度合いも変わってくるので、いろいろなところで不平等感が出てくるだろう。
 

家庭教師をはじめ、いくつかの仕事を並行してやっている。だから、いくらでもやることはあるので、ほっとくと、ずっと仕事をしている。(もちろん細かな休憩は取っている。)それが、一週間くらい続くと、自然とノリの悪い日がやってくる。これは休憩が必要ということだと思う。ここで、無理をして仕事を続けても効率が悪くなり、それが次の日にも続いていく。こうして何日も、だらだらと効率の悪い仕事を続けているよりは、きっちりと休んで、次の日から集中して仕事をしたほうが良い。これは、勉強、特に受験勉強にも言えること。

家にいる時間が長くなったからか、家でできる仕事の需要が高まっている。家でできる仕事は、これから、もっと見直されるべき。これで100%生活するというのは難しいし、出て行けるなら外の仕事と組み合わせたほうが良いと思うけど、副業として、そういうのをいくつか持っていることは大事。こんなご時世だから、仕事も分散させるとリスク対策になる。

外出自粛なので、仕事で実際に外に出るのは、週1回くらいになっている。すると、外に出る日は、非常に疲れる。そのために前もって用意が必要。今は、前々日の睡眠時間を少し少なくしている。そうしないと前日の夜、眠れなかったり、睡眠の質が悪かったりする。久々に外に出る緊張がストレスになるのだろう。外に出た次の日は、軽い仕事か休みにして、疲れを早くとるようにしている。そういった生活のリズムを工夫することが大事になってくる。

この機会に、仕事のやり方も変えている。優先順位の高いものから、その時、できるものを選んでやっていく仕組みに。また、優先順位は、高くなくても、やらなければならないことを集中力が出ない時間帯に混ぜていくことで、それらが締め切り間際に、慌ててやらなくてもいいようになった。

今回のことで、移動ということを考え直す機会となりそうだ。実は、わざわざ移動しなくても、そうとうなことができることがわかった。そちらを中心に考えると、今のシステムに大きな無駄が潜んでいたことも。本質から考えることが大事だと思う。勉強の仕方だって、学校や塾に行かなくても、きちんと勉強できる方法はある。それを考えることは、受験勉強より大切なことかもしれない。

今後、ネットを高度に使う世の中に一気にシフトするだろう。そういう意味では、今回のコロナウイルスは、その契機になるに違いない。こんなにも一瞬に、世の中が一変するとは、誰が思ったであろうか。

こんな時こそ、新しいことに挑戦したい。やっぱり自分がやりたいこと、やってて楽しいことが良い。次がどんな時代になろうとも。