記事の要約(まとめ)
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AIの回答は絶対ではない:3つのAIで比較すると、自信満々に異なる答えを出したり、ユーザーの指摘で簡単に意見を変えたりする。
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プロセスが重要:一発で完璧な答えは出ない。複数のAIと何度もやり取り(壁打ち)をして初めて質が高まる。
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人間の「感覚」が鍵:最終的な「これで良し(満足)」を決める判断力は、AIには代替できない。
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「背景」が価値になる:その判断力(勘)は、人間が長い時間をかけて培った経験や背景から生まれるものである。
「AIに聞けば、すぐに答えが出る」 そう思っていた時期が、私にもありました。
でも、毎日AIと向き合い、思考の壁打ちを繰り返す中で、ある一つの真実にたどり着きました。 今日は、2026年2月12日のメモから、**「AI時代における人間の役割」**について深掘りしてみたいと思います。
1. AIは「自信満々」にブレる
何か調べ物をしたり、アイデア出しをするとき、私はあえて3つの異なるAIを同時に使うことがあります。すると、面白いことが分かります。
彼らはそれぞれ、驚くほど自信満々に答えを出してきます。 しかし、こちらが「でも、これって○○じゃない?」と指摘したり、「あっちのAIはこう言ってたよ」と伝えるとどうなるか。
「おっしゃる通りです。訂正します」
と、秒速で意見を変えてそちらに寄せてくるのです。 つまり、AIが出してくる「答え」は、絶対的な正解ではなく、あくまでその時点での**「確率の高い文字列」**に過ぎないということ。 彼らはいとも簡単に、自分の意見を翻します。そのくらいのレベルなのです。
2. 「一発合格」なんてありえない
AIツールを使えば、ボタン一つで成果物が出ます。でも、一発目で出てきたものが「最高傑作」であることは、まずありません。
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Aの案とBの案を戦わせる
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人間の視点でツッコミを入れる
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何度もラリーを続ける
この泥臭いプロセスを経て、ようやく「使えるもの」になります。 「AIがやってくれるから楽になる」のではなく、**「AIという優秀だけど主体性のない部下と、どれだけ粘り強く会議できるか」**が問われているのです。
3. 最後に必要なのは、あなたが培ってきた「背景」
では、AIとの長いラリーの末、「これでOKだ!」と決めるのは誰でしょうか? もちろん、AIではありません。私たち人間です。
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「なんか違うな」という違和感
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「これだ!」という納得感
この**「満足する感覚」こそが、AIには絶対に持てないものです。 なぜなら、その感覚は、あなたがこれまで生きてきた中で見てきたもの、学んだ歴史、体験した失敗、そういった「背景(バックグラウンド)」と長い時間をかけて培った「勘」**から来ているからです。
AIは膨大なデータを処理できますが、**「文脈を背負った決断」**はできません。 どれだけAIが進化してサポートしてくれたとしても、最後の最後、その作品や仕事に魂を吹き込むのは、あなたの人生そのものなのです。
だからこそ、私たちはAIに答えを求めるのではなく、AIを使って自分の「勘」を研ぎ澄ませていく必要があるのではないでしょうか。
