最近は、オンライン授業で家庭教師をやってほしいという依頼も入ってくるようになった。ただ、今のところオンラインだけの家庭教師は引き受けていない。

外出自粛期間中には、これまで教えている生徒の一部はオンラインで授業をやった。内容的には、ほぼ一緒にやっているのと同じか、パソコンや映像なども手軽に使える分、それ以上のことを提供できたのではないかと思う。ただ、勉強を教えるという面では、それほど問題はなかったが、心を通わせるという点では、やはり画面越しだと寂しい部分があったのも事実。それは、生徒も同じように感じていたようで、すべての生徒が対面に戻っている。

いわゆる仕事という場面では、目的をきちんと共有してしまえば、テレワークは目的を達成するための手段なので、テレワークでも十分に仕事が出来るように思う。一方で、教えるという場面では、ただ勉強の内容をわかりやすく伝えるだけではなく、心を通わせていくということも大事だと思っている。それによって、生徒のやる気や勉強に対する認識を変えていける。

家庭教師は、けっこう雑談をしている。でも、それは、その生徒の考え方や、勉強にどう向かい合っているかなどを知る為もあり、それを知ることで、もっとも良い勉強の教え方がわかってくる。そこが家庭教師としては、一番大事だと思っている。教えるだけだったら、スタディサプリの先生の方が上手い。

そういう理由もあって、今のところは、全く会ったことのない生徒とオンラインだけで、どこまで心が通わせるかというのが、方法論も含めて、まだ自信がない。内容的に可能性があれば、オンラインだけの家庭教師というのもやってみたいと思うが、どうしても最初は実験的になってしまうので、かなり効果に自信を持てるようにならないと引き受けられないと思う。