9/20に愛・地球博記念公園(モリコロパーク)に行ってきました。何回も来ている場所なので新しい写真は1枚しか撮っていないのですが、過去に撮影して公開していなかった写真があるのと、新しい知見を得たので掲載します。

 

当地は、フモトミズナラ自生地としては最も有名な場所でしょう。レンタサイクルでフモトミズナラが優占する親林楽園に向かいます。サイクリングコース沿いでもフモトミズナラが見られます。

フモトミズナラ・コナラ・アカマツが優占し、クリ・ツブラジイ・リョウブ・コバノミツバツツジ・アカメガシワ・ソヨゴ・ヒサカキ・ネズなどが混生しています。フモトミズナラが優占するエリアは、土壌が浅く非常に乾燥した場所です(2021年9月10日撮影)。

また、フモトミズナラの優占エリアにはアベマキはありません。海上の森ではアベマキ・コナラが優占で、フモトミズナラはごく少数です。アベマキも乾燥に強いですが、フモトミズナラはアベマキよりも痩せ地に生え、先駆的に見えます(2021年9月10日撮影)。

フモトミズナラは北関東では樹高15m程度になりますが、東海では樹高5~10m程度です。北関東よりも土壌が痩せているためでしょうか?(2021年9月10日撮影)

かつて、この辺りは過度の土地利用や地質的な要因により荒廃した禿げ山となっていました。そのため、堰堤の設置やマツ・ヤシャブシ等の肥料木を植栽した治山事業が実施されました。その後、植生遷移の進行によって現在の植生になったそうです。

もりの学舎前のデッキから撮影したフモトミズナラ(2018年9月13日撮影)。2024年は並作程度でした。また、ヤマグリの実も落ちていました。

 

後で知ったのですが、林床花園の方にもフモトミズナラがあったようです。今度来るときは林床花園の方も行ってみようと思います。

 

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