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ベンチャー創業者が教える特許翻訳者になる戦略的思考

ベンチャーな特許翻訳者のフリーランサーな日常。特許翻訳者になりたい方をビジネス戦略で使われる手法を応用して応援するサイト。

昨年の12月は、ほとんどブログを更新できなかった。。。。


忙しかったというよりも、ブログより面白いことが次々と起こったため、というのが理由のような気がする。


ブログをもっと面白くすればいいんだろうが、実名をだせないというのが妨げになっている。


いっそ実名を曝そうか。。。とも考えている今日この頃です。



特許翻訳者がクライアントのためにできることには何があるのか?


そもそも、特許翻訳をどこから受注するかによって、直接のクライアントはことなります。翻訳会社が直接のクライアントである場合もあれば、特許事務所がクライアントの場合もあるし、時には出願人企業から直接受注することもあります。


しかし、どの場合でも、最終的なクライアントは出願人であることにか変わりありません。


ですから、翻訳時にはできるだけ出願人の利益になるように翻訳することを心がけています。


では、出願人の利益とはなにか?


それは、できるだけ「強い特許」及び「広い特許」を取得するということだと思います。


例えば、不用意に「下位概念」の用語を使わないことが大事です。その文脈が許す限り「上位概念」の用語を使うことが大切だと思います。


その意味でも、単に辞書を引いて訳語を当てはめていく翻訳では、特許翻訳的に質の高い翻訳はできません。


技術的な「文脈」を理解する能力とは、技術の内容そのものを理解することとはちょっと違います。その技術を俯瞰することですから、細かい専門知識があっても、「木を見て森を見ず」になってしまいます。理科系の人が陥り易いわなです。


この意味で、全体を俯瞰するには、文系的な能力が必要になると思っています。


専門知識がないと嘆く前に、今もっているものを生かす方向で考えると、道が開けてくるのではないかな、などと考えています。



ある人から、特許翻訳のトライアルの添削を頼まれました。


時制を無視して訳されていたので、それを指摘したところ、「日本語が変になるから、いちいち時制にこだわらなくてよいと習った(技術翻訳のコースで)」という反応が返ってきました。


気持ちはよく分かります。例えば、「will」なんて普通の翻訳では訳出しませんからね。


でも、特許翻訳では、時制は極めて重要です。


特許翻訳を目指すくらいなら、特許が認められるための2大条件が「新規性」と「進歩性」であることはご存知でしょう。


「新規性」とは、「請求する特許が、今までに存在していない新しいものである」ということです。それを考えれば、時制が重要な意味を持つことは理解できるでしょう。時制を不用意に間違えると、最悪特許が認められないという事態が起こりかねません。


多少のぎこちなさには、目をつぶることも必要になってきますね。