【日程】令和4(2022)年9月3日(土) 日帰り
【山名】伏見岳、ピパイロ岳
【天候】晴れ時々曇り
【GPSトラックログ】歩行距離:約30km、行動時間:15時間
林道入口から伏見小屋まで
伏見小屋から伏見岳、ピパイロ岳
山友のTさんからお誘いを受け久しぶりに日高の山を目指しました。
行先は北海道100名山を目指すTさんが未踏の伏見岳とピパイロ岳。
伏見岳は数年前までは登山口へ車でアクセスでき、比較的容易に登頂でき日高の大展望を得られる人気の山でしたが、
崩壊した林道は未だ通行不可の状態で片道7km強のアルバイトを余儀なくされました。
②約7kmの林道のうち半分以上は車が通行できる状態ですが、沢沿いの箇所は原形を留めていない箇所もあり、復旧の計画があるかは不明ですが、相当な費用がかかりそうです。
③6kmを過ぎ伏見小屋までもう少しのところで渡渉を要する箇所があり、ここをやり過ごすためのシューズを準備してきました。
④登山口の少し手前にある伏見小屋で一息入れていきます。
⑥1792mの伏見岳まで標高差1060m。なかなかの急登が続きますが、標高差約100m毎に合目標識があって、良い励みになります。
⑦5合目手前の1224p付近はしばらく緩やかで一息付けます。(写真は5合目)
⑧9月に入ったばかりですが、1000mを超えると徐々に色づきが始まっています。
⑩伏見岳山頂。私にとっては10年ぶり、元気でいられたからこその再訪で、まさに命なりけりです。
⑪主稜線からセットバックしており大山脈の背骨の大展望台です。
左奥に日高の主峰:幌尻岳~戸蔦別岳~北戸蔦別岳が展開します。
札内岳~エサオマントッタベツ岳、そしてその奥にカムエクや1839峰が頭を覗かせています。
⑫Tさんと協議の結果、この先のピパイロ岳まで進むことにしました。
⑬事前の情報収集では9割藪とのことで覚悟はしてましたが、前半は灌木が横たわり歩きにくい箇所はあるものの藪というほどでもなく10年前とそう変わりはありませんでした。
⑭藪が一番濃かったのは、1542Pのテン場から先でした。時折ルートロスすることはあっても直ぐに気づき修正できました。
⑮手前の肩からはハイマツ帯となり逆目でここも思うように前に進めません。
伏見岳から先は谷から上がってくる雲に視界が隠れたり現れたりの繰り返し。到着時は視界無しでしたが、休憩中にガスが切れ、雲海上に浮かぶ名峰たちもこれまた趣があります。
既に正午を回っており、小休止後は足早に今辿ってきた稜線を降り返します。
稜線は登り返しもありスピードはなかなか上がらず、登山口に降りたあたりで日没、ヘッデンの頼りに。
残りは林道歩きなので、滑落や道迷いのリスクは少なく、無事15時間の山行は完了となりましたが、計画と臨機の判断に反省の余地がある山行となりました。