透派奇門遁甲の秘伝です。一部を紹介します。

熒惑入白格・陰宅

九日絶句
禁苑秋來爽氣多
昆明風動起滄波
中流簫鼓誠堪賞
詎假橫汾發棹歌

宮廷の庭にも秋が訪れてさわやかな気分に多く恵まれました。
(城の)昆明池に風が吹き大きな波が立っています。池に浮かべ
た船から聞こえてくる笛太鼓の音は素晴らしく、何で横に流
れる汾河で(民間人によって)歌われる舟歌を許すことができ
ましょうか。

この詩は、俺の方が偉いんだという傲慢な態度を示している
わけです。民間人が舟歌を歌ってお祝いしているのに、宮廷の
池でどんちゃかどんちゃか音を鳴らしているわけです。
つまり、強引で、無理強いで、押し込んだ側は加害者意識がな
いけれど、やられた方は非常に迷惑で、この格を使うと、何か
知らない間に他人に危害を加えてないか気を付けないといけ
ないわけです。
知らず知らずのうちに、自分はそうしているつもりではない
かもしれないが、人に迷惑を与えているかもしれない。だから、
気配り、今でいうと空気を読むということが大事で、そうしな
いと、知らないうちに恨みを買って、いつか復讐されて、酷い
目に遇わされるということが出てくるわけです。
自分でもそういう事は考えれば注意できるわけですから、常
に、何か自分は人に対して痛い目に遭わせていないかという
ことをよくよく注意していきなさいよということです。

遁甲40格についての注意点が、七言絶句の詩で書かれています。
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興味のある方は、ブログ「陽政道の五術的日常」をご覧ください。