知っていただろうか?

あの頃の僕が棲んでいたモノクロの世界のことを

そこはひどく窮屈で

代り映えのない毎日の繰り返し

 

知っていただろうか?

僕には君がどんな風に見えていたか

日常という名の檻の直ぐそこに

手の届きそうなところに女神が舞い降りたことを

 

知っていただろうか?

世界が彩りを取り戻していく様を

それは鮮やかで魅力的、たちまち退屈な僕の世界を侵食すると

カラフルに塗り替えていったことを

 

知っていただろうか?

君に会うために生まれた、あの頃本気でそう信じていたことを