最後に会ってくれたのはせめてもの優しさだったのだろうか?
よく一緒にお茶をした喫茶店
晴れた日には海の青と空の青とのコントラストが美しい窓際の特等席
残されたカラッポのコーヒーカップ
※
「もう無理だから」
頭の中をあの人の最後の言葉が踊り狂う
気まずそうな表情のまま立ち去る姿
瞑ったまま開けられなくなった目はいつまでもその後姿を追う
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予感はあった、
それでも、大丈夫だと信じたかった
覚悟はしているつもりだった、
なのに、こんなに痛いだなんて
※
立ち上がるには、もう少しだけ、
カラッポになったココロに、大丈夫だと嘘をつくから元気が溜まるまで