本物の「大人」になるヒント/曽野綾子 | ◇◇... act イラストフリー素材blog

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ガーベラ

「家族というものには

心の一部を示し合う義務がある」

(本書p.43より引用)

本物の「大人」になるヒント

曽野綾子

PHP文庫

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人間関係、仕事、人生の選択と責任。

あらゆるテーマで読みやすく

簡潔に書かれています。


私はいつも赤ペンで線引いたりしながら

読むのですが、今回はどうしたことか

その読み方をしていなかった。

ただ、一箇所だけ青のマーカーで線を引いてた。

それがこの記事の冒頭の一文でした。


すごく、すごく、大事なことだなって思って。

ぱっと、文章を読んだ時に思い浮かんだのは

自分の幼少期。


両親に「今日学校で何があったんだ?」

聞かれても「別に〜何も」って

恥ずかしくてはぐらかしたりしたな、って。


本書の中では夫婦間のコミュニケーション、

として書かれていました。

毎日激務の中、遅くまで仕事をしてみえる方も

あるいは泊まり込みで仕事をする夜勤の方、

みえると思います。

「疲れているのはよくわかっている。

しかし、家へ帰ってから『フロ、メシ、ネル』

としか言わない父や夫というのは、

父や夫になるべきではなく、

一生まかないつきの会社の寮にいるべきであった」

そう書かれていました。


周りの夫婦間の話、自分の親、

あとは、

私は心理学を専攻していたので

夫婦関係のあらゆる事例を
耳にしたことがあります。


夫婦、家族、支え合い。

言葉で聞けば、世間一般でいえば当たり前。

でも、当たり前じゃない。



どういうことかというと、

日々の小さな感謝の気持ちが、

日々の小さな思いやりが、

日々の小さな行動ひとつが、


多忙な日々を共に生きる

他人同士を繋ぐ、ということ。



あたりまえだけど、あたりまえだけど、

難しい。

長年連れ添う関係だからこそ、

大切にしなければならないのに、

「なあなあになる」ことが多いのではないか。


緊張感が薄れたり、

似たような毎日が繰り返される中で

言わなくてもわかる、だろうと。


でも、家族だからこそ、

想いを伝え合うことは何より大切なんだ。

もはや義務なんだと。

(ここ重要)


しみじみ思いました。

ガーベラ

さてさて、

ほかのテーマにちょこっと触れるすると


「勝ち気や見栄を捨てれば強くなれる」
「弱点をたんたんと言えないうちは未熟である」
「頭がよくないと思われていることは強みになる」

目次から抜粋したけどこのあたりでしょうか。

なんだろう。

ワタシはいつの間にか少しだけ

上記を実行しているような気がするけど、

あくまで少しだけ。


学生から社会人になるときの就活の時は

できなかった。

どうしても周りは出来る人ばかりに思えて

その中で普通に見えるには、

出来る人にみえるにはどうしたらって強がって。

自分をそのまま語るなんてできなかった。


でも少しずつわかってきた。

隠したところで仕方ない。

今の自分は今の自分で受け入れて、

取り繕わないでいくしかない。

ただできないならできるまで

素直にやるしかない。

その素直さだけでワタシは生き抜こうと思う。


おわり。


下記、書籍のご紹介を背表紙や最終ページより引用します。

~~~書籍の内容~~~

「自分や他人を理想化しない」「人によく思われようとするのをやめる」「人間社会の負けいくさに耐える」「同情が問題の解決を遅らせることもある」ーー。人間関係から仕事に対する考えや魂の自由まで、120の"人生に本当に役立つ知恵"を収録。透徹した人間観や人生観に裏打ちされた言葉の数々は、時に厳しく、時に優しく胸に響く。心穏やかになり、生きていくための希望が湧いてくる一冊。

~~~著者紹介~~~
曽野綾子(その あやこ)
1931年、東京生まれ。54年、聖心女子大学文学部英文科卒業。79年、ローマ法王庁よりヴァチカン有功十字勲章を受章。93年、日本藝術院賞・恩賜賞を受賞。97、NGO活動「海外邦人宣教者活動援助後援会」(通称JOMAS)代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞を受賞。98年、財界賞特別賞を受賞。2003年、文化功労者に選ばれる。12年、第60回菊池寛賞を受賞。1995年から2012年までJOMAS代表を務めた。
日本藝術院会員、日本文藝家協会理事、内外情勢調査会理事、国際開発救援財団顧問。
著書に、「老いの才覚」(ベスト新書)、「人間の基本」「人間関係」(以上、新潮新書)、「人間にとって成熟とは何か」(幻冬舎新書)、「老境の美徳」(小学館)、「人は怖くて嘘をつく」(扶桑社)、「引退しない人生」「緑の指」「魂を養う教育 悪から学ぶ教育」(以上、PHP文庫)、「生身の人間」(河出書房新社)など多数。

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