【忘れられるのは、さほど価値のないことがらである。
すくなくとも、本人の心の奥深いところで
そう考えているものは忘れるともなく忘れてしまう。
いかに些細なことでも、興味、関心のあることは
決して忘れたりはしない。
忘れるとは、この価値の区別、判断である。】
【少し考えて、うまくいかないと、あきらめてしまう。
これでは本当にいい考えは浮かんでこない。
もうだめだ、と半ばあきらめたところで、
なお、投げないで考え続けていると、
すばらしい着想が得られる。 】
【自分だけの"ことわざ"のようなものをこしらえて、
それによって、自己の経験と知見、思考を統率させるのである。
そうして生れる"ことわざ"が相互に関連性をもつとき、
その人の思考は体系をつくる方向に進む。】
「思考の整理学」 外山滋比古さん
――本文より抜粋
読書の秋~!でもなかなかいい本に出会えない( ´(ェ)`)
図書館でふと手にしたこの本
3分の2くらい読んだ後に気づいた。
思考の整理とか一番苦手ってこと(゚_゚i)。
だから無意識に手にとったのかな?(笑)
私の場合、
考えをまとめるって理屈でわかっててもなかなかできません!
やはり、自分の考えていることを
順序立ててわかりやすく話せる人ってすごいと思いますo(^-^)o
この本、話の区切りが見開き3pごとなので、
ちょっとした時間に読めてとてもよかったです(‐^▽^‐)
実践できる簡単なことも書いてあって、勉強になりました。。
もう一回ちゃんと読みたいと思える本です。
【この本のあらすじ】
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?
自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
【外山 滋比古 さん略歴】
1923年生まれ。東京文理科大学英文科卒業。
『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。
お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、エディターシップ、
思考、日本語論などの分野で、独創的な仕事を続けている。
『思考の整理学』『読みの整理学』『ことわざの論理』『知的創造のヒント』
『ライフワークの思想』『アイディアのレッスン』『異本論』『忘却の整理学』など。
<あらすじ・略歴引用>http://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480020475/
1986年に書かれたとは思えないほど現代的です。読んでみてくださいね!