コロナ感染妊婦が自宅早産、千葉 赤ちゃん死亡、搬送先見つからず

 

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8/21(土) 8:21朝日新聞デジタル

 

新生児死亡、入院できない感染した妊婦ほかにも 千葉

 新型コロナに感染した妊娠29週の妊婦が柏市の自宅で出産し、新生児が死亡した問題で、千葉県は20日、対応策を発表した。コロナ患者を既に受け入れている病院には、コロナに感染したが、産科の対応が不要な出産期前の妊婦を積極的に受け入れるよう改めて依頼した。

 コロナに感染した妊婦の出産で、対応可能な県内12の「周産期母子医療センター」など、限られた医療資源を確保する狙いがある。今回の問題で県などは、この妊婦の受け入れを出産当日に9医療機関に求めたが、満床や余裕がないことを理由に断られていた。

 県は現在、コロナに感染した妊婦を受け入れられる医療機関が県内にどれだけあるか、集計中という。

 コロナに感染し入院中の妊婦は県内で約10人、入院先が見つからない人も――。20日の県の会見では、厳しい現状も明らかになった。

 今回の妊婦が自宅で出産した17日には、妊娠30週以上の別の妊婦2人も同じように入院調整をしていたという。3人のうち、入院先が見つかったのは1人だけだった。

 県の担当者は「若年世代の感染数自体が増えており、その中で妊婦も増えているようだ。日々ギリギリの状態で、他の患者と合わせてどちらが優先順位が高いか判断しながらやっていかざるを得ない。(冬の)第3波の状況よりつらい」と語った。