信州より、ドコモ本社まで、214kmを、電磁波過敏症の家族が歩く。本日スタート(8/13)

 海外ではすでに障がい者として、公的保護の対象としている国もある、電磁波過敏症の方のウォークが始まりました。
 長野日報が様子を報じたようですが、ウォークの詳細は、加藤やすこさんのHPをご参照。
http://homepage3.nifty.com/vocemf/link54.html

 NO 圏外,NO LIFE
 わたしたちの暮らしには、携帯圏外が必要です。
 心をもって命にかえろうウォーク2010
 (株)NTTドコモの倫理方針「コンプライアンス」に「子どもの権利条約」を届けるウォーク

 以下、塩田さんからのメッセージ
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 「ケータイ圏外」を取り戻すためのウォークが始まります。
 いままで、署名にご協力いただいたみなさま、ありがとうございます。


 8月10日現在、塩田永の要請署名 合計2801筆、塩田実杜の要請署名 合計2177筆となりました。
 私たちにとってこの問題はとてつもなく大きく、正直なところくじけそうになる日々ですが、一筆一筆に込められた皆さんの思いに支えられ、助けられています。

 私たちは、我が家の周りの豊かな自然とケータイ圏外という環境を生かした3つの活動をはじめています。
 「体と心を休めるキャンプ場」
 「老犬と山へ入ってそのまま死ねたら楽になる」
 「気がつくと死に方ばかり考えている」
 電磁波被害に苦しむ多くの人から深刻な声が届き、追いつめられた人たちの逃げ場が必要と痛感しました。
 そんななか、我が家のすぐそばのキャンプ場の地主さんが、快く場所提供を約束してくれました。現在、電磁過敏症などの方が、体と心を休める場所としてトラストを準備中です。

 「持続可能な職人の村」
 電磁過敏症の2人の子どもは、専門学校に入り学んだ木工・金属・壁画の技術を生かし、自立して仕事を始めようと考えています。来年からは同校の仲間と一緒に活動をするための土地の準備も整いました。
 ものづくりだけでなく、暮らし方までデザインした持続可能な職人の村となる夢を描いています。

 「本当の豊かさを知る体験活動」
 私たちは、小学校対象の野外活動を10数年受け入れていますが、今年は「『電磁波』ではなく『伝慈波』を浴びよう」をテーマにしました。ケータイ圏外の森の中できれいな空気、山、川、空間を満喫できる活動です。またこのほかにも、ケータイ圏外パン焼き体験の営業もはじめました。

 今後は、体と心を休めるキャンプ場や、持続可能な職人の村で、本当の豊かさを知る体験活動を提供していきたいと考えています。
 しかし、このような活動をはじめた矢先、ドコモ携帯基地局の設置計画を知りました。

 7月5日、3歳から電磁過敏症を患う塩田実杜は、東京ドコモ本社に出向き817筆の要請署名をコンプライアンス推進委員長宛に提出しました。
 ところがその日ドコモは、予定地設置に反対し場所の見直しを求める要請署名を提出したお年寄りに対し、社員2人を送り込み、早期着工を望む5人と一緒に、意思確認という名目で家々をまわりました。
 その際、基地局が設置される地区の総代を後回しにして「みんな賛成している」と総代に報告しました。あまりの不誠実なやり方に総代は憤慨し、役を降りるという異常事態を招きました。
 ドコモは総代が不在になったのをよい事に8日後、周辺住民に知らせず、基地局を設置してしまいました。

 後日、確認したところ周辺住民のなかには当日留守だったり、予定地設置に同意していない人もおり、総代に対しての報告は虚偽だったことが判りました。
 そして、7月26日には電波の送受信を開始してしまったのです。友人がドコモ携帯で調べたところ、私たちの家はすべての部屋が圏内になっていることが判りました。「電波が届くのは分校館まで」「塩田さんの家までは届きません」という、市や地域の人たちに対しての事前説明も虚偽だったのです。
 また、説明会においても「電波の安全性は確立された」と虚偽説明を繰り返しました。
 さらに、塩田実杜の要請文がコンプライアンス推進委員長に届いたのは電波送受信(7/26)以降だったことが8月9日ドコモの回答によりわかりました。

 11年前、以前私たちが暮らしていた家のそばにもドコモのケータイ基地局が建ちました。それ以来、家族全員が体調不良になり、とくに夫は仕事ができないほど体調を崩したため、一家でケータイ圏外の山奥へ逃げるように引っ越しました。私の3番目の子は胎内で亡くなり生まれる事ができませんでした。

 私たちの人生は、ドコモによって狂わされてきましたが、子ども達は恨む事もせず前向きに自立しようと精一杯頑張ってきました。今まで子ども達と築いてきた暮らしと、子ども達の将来は再びドコモに踏みにじられようとしています。でも、もう私たちに逃げ場はありません。

 「ケータイ圏外」という環境を取り戻し今までの活動を続けていくために、私たちは長野の自宅から東京ドコモ本社まで歩く事を決めました。今までに頂いた、たくさんの署名をコンプライアンス推進委員会監査役に届けます。そして、ドコモが「経営の重要な根幹となる倫理方針に積極的にとりくむこと」を、お願いしていきます。法的問題が無ければ虚偽を重ねてでも建てるという姿勢では「企業の社会的責任(CSR)」を負う事ができず、ドコモは信用を失います。

 コンプライアンスを順守することは、立場を越え人間の尊厳を守ることであり、ドコモと私たちの未来を明るくするでしょう。

 以下略

 塩田さんたちのウォークにご賛同いただける方、日程や、支援方法は以下をご参照。
http://homepage3.nifty.com/vocemf/link54.html

 海外の電磁波過敏症患者、そして電磁波から子どもたちと健康を守る、人権・生存権を求める運動の様子は以下をご参照

 ※ドイツの大規模デモ
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10592001752.html

 ※台湾
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10592001752.html

※オランダ・フランス
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10514011446.html

※スペイン語圏(スペイン、ブラジルなど)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10588736364.html

『北鎌倉・鎌倉の携帯基地局乱立による複合電磁波汚染の改善を目指すブログ』(2010-08-13)
http://ameblo.jp/kitakamakurakeitaing/entry-10618473948.html

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