🌺夏ミステリー『杉の柩ヒツギ』
その4 最終回
フェアリーテイル編
📖作中には 妖精物語的な表現が散りばめられている✨🧚♂️
物語のはじめから “夏至の夜に踊る💃妖精たちの伝説”が引き合いに出される
「…深刻な顔だな 請求書❓️」
「時は真夏 例の妖精が舞い踊る 請求書も足取り軽くご入来かなと思ったのさ」
物語の始まりは 夏至のころ
可憐なメアリィは 2人にとっては夢の中の物語のような存在
シェイクスピアの🌃夏の夜の夢✨に登場する(ハーミアとかライサンダーとかの)ような 4人の男女
エリノアもロディも “あの頃のことは現実とは思えない 💤🎠💤夢の中にいるようだった” としきりに語っている
魔女エリノアに警告する 鎧の騎士ロード先生の図
子供時代に 🌹バラ戦争《ランカスター対ヨーク》のことでロディとケンカしたことをふいに思い出すエリノア
ところが……
次は別の悪夢が🙈
法廷に引き出されるエリノア
残酷な人々の目👀目👀…
嬉しそうなホプキンズとオブライエン看護婦
恐ろしげな検事の尋問
嬉々として証言する乾物屋アボット 「えぇ 彼女は魚のペーストを買いながら中毒のことを云いましたよ…」
真実とは違う証言↑
真実とは違う証言↑
ある意味真実↑
支離滅裂で 逆立ちして
不思議の国の法廷のような~
何もかもがキチガイじみて くるくる🌀まわっている
ポアロが用意した証人たちとは……
エリノアの名の由来は 中世の《アキテーヌのエレアノール》(ヘンリー2世の妃で 夫の情人麗しのロザモンドを死に追いやった)
「あの男(ポアロ)は🧙♂️魔法使いだ❗」といったロード医師のセリフもありましたね
題名『杉の柩ヒツギ』
シェイクスピアの「十二夜」第2幕 第4場 道化が歌う絶望的で激しい恋を歌った歌の一節にある“杉の柩”から
↑元の英語は“Sad Cypress(悲しい糸杉)”
“Polly put the kettle on,”🎶
🎵ポリーがヤカンをかけた
の歌を説明してくれてる本がありました💛
妙に気になった歌なので とてもスッキリ✨しました
↑アニメ『名探偵ホームズ』
歌の全文です💛
『杉の柩』 原題Sad Cypress
アガサ・クリスティー
恩地三保子訳
早川書房 クリスティー文庫
🙆ホビットガイッパイ🙆