明るい星々のもと 喜びと平和に包まれたベレリアンドの地💞
 メルコールが囚われて2期目のこと
ドワーフ達が 青の山脈を超えてやって来る

 アウレがその昔 霧降り山脈の下に眠らせた7人の始祖達(シルマリルリオン⑤)の子孫

 西へやって来た彼らは 青の山脈の向こう側にも 2つの都市を造っていた
 故郷 霧降り山脈には 最大のドワーフ都市カザド・ドゥーム(のちのモリア)がある
 まったく通じなかったが 自分たち以外に言葉をもつ者がいたことに エルフ達はえらく驚いた😲‼️
 メルコール対策に アウレはドワーフを頑固🙎で頑丈💪に作ったが エルフ達にはこう呼ばれてしまう🙈
 覚えの速いドワーフ達は エルフ語を覚えた

 シンゴル王はよろこんでナウグリム達を迎えた
 優れた技術をもつドワーフ達は ベレリアンドに商いをしに来るようになる

 さて メリアンは マイアールの常として 未来への洞察力に恵まれていた
 メルコールが囚われて2期目がすぎると シンゴルに この平和が永遠には続かないであろうと助言
 シンゴル王は 守り堅固な居城をと考え ベレグオストのドワーフに相談した
 岩山をくりぬき 地の底深く掘り抜いて 居館を築くナウグリム流の 驚くべき提案❗
入り口は エスガルドゥイン川にかけた石橋に通じる門1つだけ

 シンゴル王とメリアン王妃は 報酬を気前よく支払った
シンゴル王の与えた多くの真珠の中に 名のある鳩の卵ほどの大きさのものもあった
 これらは キアダンから贈られたもの  バラール島周辺では たくさんの真珠が採取された
 真珠を見たことのなかったナウグリムのあいだで これらの真珠は非常に珍重された

 こうしてドワーフ達は よろこんで長時間 築上に従事した
 やがて 千洞宮《メネグロス》は完成❕
外側は地味……ですが 中はすごいんです
 何しろ 最高水準のドワーフ技術とエルフの技を投入して メリアンの知る至福の国を表現したのですから✨❇✨
天井の高い広間 部屋数はとても多く たいへん壮麗な為《千洞宮》メネグロスと名づけられた✨✨
 築城が完了し 王国に 再び静かな平和が訪れる……

オマケ🙉
 ずっとのちに この国の生き残りのエルフ達が シルヴァンエルフの王族におさまり メネグロスに似せた宮殿を築きましたが……
(↑オロフェア王はスランドゥイルの父)
さすがに メネグロスには遠く及ばず コンプレックスに💧
 森エルフの王様スランドゥイルは シンゴル王に近づきたくて 常にもっと多くの宝石を望んだために はなれ山のドワーフ トーリン達と戦争になるところでした(『ホビットの冒険』より) 

第10章 シンダールのこと
シルマリルの物語 シルマリルリオン上

J.R.R.トールキン

田中明子訳 評論社


🙆ホビットガイッパイ🙆