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カッコーの巣の上で - One Flew Over the Cuckoo's Nest -

 

      「カッコーの巣の上で - One Flew Over the Cuckoo's Nest -」<1975> 
                        ★★★★★ (5.0)



                        <ストーリー>

 

ある日、マクマーフィ (ジャック・ニコルソン)は刑務所の強制労働から逃れるため精神異常を装い精神病院に入った。しかしその病院では絶対的な管理体制をしくラチェット婦長(ルイーズ・フレッチャー)がいたが、マクマーフィは次第にそのやり方に反発を覚える。マクマーフィはそんな管理されることに慣れ無気力になっていた入院患者たちに生きる希望と活力を与えようとするが…。


                           <コメント>

 

原作はケン・キージーが1962年に発表した同名のベストセラー小説。精神異常を装って刑務所での強制労働を逃れた男が、患者の人間性までを統制しようとする病院から自由を勝ちとろうと試みる物語であり、人間の尊厳と社会の不条理を描いたヒューマンドラマの名作です。アメリカン・ニューシネマの代表作の一つであり、現地アメリカでは興行収入1億ドルを超える大ヒットになるとともに、第48回アカデミー賞で作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚色賞と主要5部門の獲得し、主要5部門の獲得は1934年に受賞した『或る夜の出来事』以来、実に41年ぶりの快挙となりました。英『Total Film』誌の映画史に残る演技ベスト200(The 200 Greatest Movie Performances of All Time)」で第1位にこの映画でのジャック・ニコルソンの演技が選ばれるなどとこの作品でのジャック・ニコルソンの演技は今もなお語り継がれる名演技の一つとして賞賛されています。この作品は、私の中でも指折りの映画の一つであり、特に派手な演出こそありませんが人間たちが目の前の不条理な現実にもがき苦しむ様子など、一般の社会にも通づる演出が素晴らしく、毎回見るたびに心打たれます。また主演のジャック・ニコルソンの演技に注目されがちですが、彼らの周り俳優たちの演技も素晴らしく、素晴らしい舞台を観賞したような錯覚に陥ります。そして毎度、観賞後には胸を締め付けられるような感覚となんとも言えない開放感を感じています。未見の方にはぜひ観ていただきたい名作です。

 

 


★主な受賞ノミネート

1976年アカデミー賞 
(作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞)受賞

(助演男優賞・撮影賞・編集賞・作曲賞)ノミネート

1976年 ゴールデングローブ賞
(作品賞 [ドラマ部門]・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚色賞)受賞

 

 

 

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