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ショーン・オブ・ザ・デッド - Shaun of the Dead -

        

 

             「ショーン・オブ・ザ・デッド - Shaun of the Dead -」<2004> 
                                ★★★★ (4.3)



                       <ストーリー>

 

ロンドンの家電量販店に勤める冴えないショーン(サイモン・ペグ)は、その無気力で煮え切らない態度ゆえにガールフレンドのリズ (ケイト・アシュフィールド)から振られてしまう。意気消沈したショーンだが、翌日起きてみると街中にゾンビがあふれていることに気づき、母親とリズを助け出すため居候のエド(ニック・フロスト)と共に奮闘するが…。


                          <コメント>

 

ジョージ・A・ロメロの名作ゾンビ映画「ゾンビ」にオマージュを捧げ、英国ユーモアをまじえて映画化したホラー・コメディ。本作は、あふれんばかりのゾンビ愛と絶妙なギャグセンスが光る大傑作でゾンビ映画史に名を残しています。ホラーという一つのジャンルにとどまることなく、アクションにロマンス、ユーモアと友情といった映画に必要な要素が詰まっており、愛すべきゾンビ映画として、全世界に熱狂的なファンを増殖させています。ゾンビ映画と聞くと、怖いイメージを抱きますが、正直なところ本作はゾンビものだけありグロテスクな表現こそあるものの、恐怖らしいドキドキはありません。むしろ、ところどころに登場するゾンビたちが愛おしく思えるほどです。そういう意味でも、コメディ作品として認知されるのも頷けます。そして、なんともダサく、ガキくさく、それでも強い絆で結ばれているショーンエドの友情もたまらなく愛おしく面白いです。ところどころでの緊張感あふれるシーンでのおふざけなども、なんともシュールで笑えます。何度見ても面白い、唯一無二のゾンビ映画です!

 

 

 

★主な受賞ノミネート

2005年 英国アカデミー賞 
( 作品賞 )ノミネート