こういう時に、ちょっと記事を見ると、それに触発されてブログを書きたくなる性格は、
直した方が良いと思いつつも、実際にはそう上手くは行きませんね^^;
記事というのは、タイトルでも書きましたが、
ニコニコで行われている「第2回将棋電脳戦」の第4局についてです。
実は私は、(というか、私“も”って言った方が良いのかな・・・)
贔屓目に見ても、塚田九段は苦戦するんじゃないかな・・・と思っていました。
理由は、山崎バニラさんも記事で触れているのですが、
・後手番ということ(プロ同士では先手番の方が55%ぐらいの勝率)
・コンピュータの実力が過去3戦より強いのではないか
・塚田九段が全盛期を過ぎているのではないか
何せ塚田九段は、私が将棋を覚えた時にはバリバリの全盛期で、
公式戦22連勝をやっていた人なのです(1986年度)
家には塚田九段著書の本も今でもありますし↓
http://blogs.yahoo.co.jp/sakata_daikiti/259311.html
※既に絶版だそうです^^;
Wikiにもこの本は書いて無かった><
当時の私には恐ろしく難しかった本ですが、何度も読んだのは覚えています。
攻め100%の棋風と称される塚田さんらしくない、凌ぎの本で、
当時はこの種類の本はほとんど発売されていませんでした。
※この本を買ったきっかけって、もう覚えていないんですけどね^^;
それから早25年以上。
今現在も順位戦はC1組ですが、当時の勢いは薄れていると思っていました。
当日はスマホで状況を見つつ、
午後4時ぐらいからはウイークリーマンションに戻り、パソコンで観戦していました。
入玉を視野に入れていると思われる場面でした。
それを見て、塚田九段が全力で勝ちに行っている意志が既に垣間見えていました。
元々相矢倉に組んだのは、入玉がし易いからというのもあったと対局後の会見で言っていましたが、
2戦目~3戦目で、入玉を全く行わなかった2人とは違った意味での意志があった様に見えました。
ただ私は、早めに入玉を敢行したのは、
「入玉すれば“絶対に”勝てる」という気持ちだったからだと思っています。
「入玉しか無かった」という趣旨の記事を見かけるので敢えて書きますが、
入玉を始めた瞬間は、「絶対に勝てる」と思っていたと思います。
だって、事前の対局ではコンピュータの玉は1度も入玉しなかったんだもの。
本当はそれを使いたくは無かったという気持ちは、途中まではあったと思います。
入玉無しで勝てればそれに越した事は無い…と。
でも、それ以上に気持ちは追い込まれていました。
コンピュータが攻めている状態で、このまま続くと、押し切られるかもしれない…
この段階で入玉すると攻め駒は足りないけど、入れさえすれば絶対に勝てる!!
だって、コンピュータの玉は入玉しないんだから…
だから、駒損でも一目散に入玉してしまおう…
なので、塚田九段の玉が入玉ほぼ決定になり…
コンピュータが入玉を開始した瞬間に、
絶望的な気持ちになったと思います。
勝つ気満々だったのだから。
何度も言いますけど、塚田九段はずっと、「絶対に勝てる」と思っていたと思います。
事実、私はこれで「終わった」と思いました^^;
引き分けにするには点数が足らな過ぎましたから。
疲れが出て来て、気がついたらウトウトして寝てしまいました^^;
1時間ほど過ぎてフッと眼が覚めると…
対局が続いていました。しかもそれどころか、
引き分けの望みがかなり濃くなったとかコメントが流れているではありませんか。
え?何で??って思い、食い入るように画面を注視すると…
いつの間にやら22点とか23点とかそういう話になっていました。
(丁度馬を取った直後ぐらいに目が覚めました)
木村八段と安食女流初段のコンビ解説も本当に素敵だったと思います。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv118757229
80%以上笑いを誘いつつも、時々出てくる笑わせない解説。
更にはコメントと会場の一体感。
将棋を知らない人でも絶対に楽しめると思います!!
…途中寝ちゃってゴメンナサイね><
タイムシフトで既に3回見ているので許して^^;
引き分けの条件を満たす前から、涙ぐんでいた私。
負けだって思っていた自分を恥じつつ、その凄さにただただ感動していました。
対局終了後、記者会見前のやり取りで、
「自分から投了する事は出来なかった」と答えられずに涙ぐむ塚田九段。
私もそれにつられて涙が止まらなくなりました。
自分自身が不甲斐ない将棋を指して、既に心が折れているのに、
様々な、そして余りにも重たい物を背負っている状況で、
チーム戦、だから最低でも引き分けという気持ちだけで、
勝ちを、ではなく引き分けを目指す為に、
将棋をひたすら指し続ける事が、
…どれほど辛いものだったか。
途中で投了出来たらどれだけ楽になっただろうに、それをしなかった。
(そもそも出来なかったと言えなくもないですが、ともかくしなかった)
賛否両論はあって良いと思います。
明らかに前3局とは毛色の違う展開になりましたから。
でも、これも正真正銘の「将棋」なのだと私は確信しています。
真剣に勝ちに行った結果の「引き分け」です。
プロの姿をまざまざと見せつけられた、そんな闘いでした。
今日まで大阪ですけど、東京の実家に帰ったら、
塚田九段の本をまた見直してみます^^
さて、仕事仕事…^^;