帰宅前日の夜。
私はPuzzle GP finalを見ていた。
スタート順はトップだった遠藤選手が、4位からの逆転で3位に輝いた瞬間、2度手元でガッツポーズをした。
スタート順では最も優勝に近かった筈の彼が、3位という成績で本当に嬉しそうにガッツポーズをした姿を見て、私は心の底から嬉しかった。
あぁ、今回も来て本当に良かったな…と最も思えた瞬間だった。
毎年参加している世界数独選手権日本予選(そんな名称か知りませんがw)
ここ2年は世界大会に一歩足りない成績。
それは今年も同じだった…が。
上位で(私の順位前後でもw)辞退が頻発し、今年は私にもお鉢が回って来た。
旅費も出ない、賞金も出ない(出たって取れないけど^^;)、名誉だけの大会。
でも、世界数独選手権はまだしも、世界パズル選手権はそれなりに歴史は重ねて来ていて。
私も遠い過去に重ねた歴史の一部となっていたりして。
しかし何よりも、トップクラスの海外の選手、日本人選手と同じ場所でパズルが出来る事が嬉しくて。
参加お誘いのメールが来た時には、出向先で飛び上がって喜んでいた。
ただ困ったのは…
世界数独選手権(2日)-観光(1日)-世界パズル選手権(3日)と参加してしまうと。
土曜日の出向元の半年に一度の定例会に参加出来ず。
また、月曜に帰って来ても午前中は使い物にならなくなってしまう。
色々悩みましたが、数独選手権だけに参加する事に。
それによって、日曜日にGPC(麻雀のアマチュアリーグ戦)にも出られる様になったので、どれを取捨選択しているのかが良く分からない感じではあったのだが^^;
(色々重なり過ぎな週だったのです。個人的にはClub NPMにも出たかったです…)
ともかく、数独だけを参加する事に決めたのだった。
土曜日の夜から出発する予定だったのですが、夜遅いと空港でロクなものが食べられないからという話から、更にそれより1時間半前に選手同士で集まる事に。
今回が7回目とはいえ、パズルでしか海外に行った事が無い私にとって、成田空港の駅で降りてから待ち合わせ場所を探すだけでも一苦労。
しかも、諸々の都合で1本早い電車で来たので、ほ、本当にここが待ち合わせ場所??
…と思いながら待っていると、20分後に…
ディフェンディングチャンピオンの森西選手が独りで私に近づいてきて。
その姿を見て安心したのは言うまでも無く。
しかし他の選手は、待ち合わせから近い場所で椅子に座って待っていた様で、一気に合流。
さすが皆さん慣れていらっしゃる^^;
合流後は、フードコートで思い思いの食事をしつつ。
岡本選手が持って来た同人誌のクイズ問題集に群がるパズリスト達。
私なんて基本蚊帳の外ですが、何問か答えられたので十分。
程無く数独の大会に参加する選手10人と、キャプテンと付添とオーガナイザーを加えた13人が合流し、飛行機に乗る事となった。
成田からブルガリアへの直通便は無く、イスタンブール経由でブルガリアのソフィアへ。
しかし、イスタンブールでいきなりハプニングが起きてしまう。
選手の1人が、パーカー(ジャケット?)を失くしたとかで探し物をしていたところ、乗り換えの飛行機に乗り遅れてしまう。
この飛行機に乗り遅れると、次にイスタンブール-ソフィアへの直行便があるのは10時間以上後。
その間イスタンブールに取り残される選手の1人。
私だったら…多分生きた心地はしないだろう。
(どう思われているか分かりませんが、私は相当英語を話せません><)
ともかく、飛行機が飛び立った。
ソフィアに到着後、立て続けに別のハプニングが起こる。
乗り遅れた選手の荷物をイスタンブールに置いておく際に、別の付添の人の旅行鞄も一緒に飛行機から降ろしてしまう。
つまり、1人と2荷物が、イスタンブールに取り残されていた。
ロストした事を空港で説明している間、移動も出来ずたたずんでいる私を含めた選手達。
今回は比較的ガッツリお土産を頼まれていた私は、ここで1~2万円現地通貨のレフに両替しておくべきだった。
いや、本当は行く前からドルかユーロを持っているべきだった。
しかし、毎回ほぼ単独行動をしない私は、そういう所にまで頭が回らなかった。
(次回以降に記載するが、いろんな所に頭が回っていなかった><)
荷物が無くなった事を伝えた一向がこちらにやって来て、とりあえずホテルに向かう事に。
両替が一瞬頭をよぎったが、荷物の無い張本人が両替を既にしていて、「両替(自分以外で)3人位したよ」と言われる始末。
3人1組ですぐにタクシーに乗る事になったので、その時はそこまで気にせずに両替を行わなかった。
この行動が、最後の最後まで影響するとは、この時は露ほどにも思っていなかった。
タクシーで乗り込んだ直後。
私が乗り込んだタクシーは私以外では、数独のAチームの奥間選手と、付添の方(鞄が来なかった人)の計3名。
付添の方と軽口を言い合いながら「(ロストは)初めてだよ…」と言っていると。
「パスポートは失くしちゃいけないよ。それよりは(鞄は)マシだからね」と言った直後に。
何やら手元に持っている鞄をゴソゴソとしています。
どうしたの?まさか…と聞くと。
舌の根も乾かぬうちにこう言った。
「パスポートが見つからない…」
その人のカバン以外の荷物としては、手元に持っている手提げ系の物と、雑誌が入っているという黒いソフト系のカバン。
「黒い方には入れる訳無いんだよな…」と呟きながらゴソゴソ探しているのですが、一向に見つかる気配は無く。
落としたら分かるはず無いのに、「落としたら気付くでしょ…」とか、もはや意味不明な独りごとまで発している。
運転手も気付いたのか、「パスポート?黒いカバンにあるのかい?」とか、「車を止めて確認しようか?」と言ってくれているので、それに甘えてすぐに車を止める事に。
私は手荷物を渡されて、そこに無いか確認を開始し、付添の人がタクシーから飛び降りる。
そこからすぐに奥間選手も鞄を探そうと車を降りると…
「あった」との声が。
黒いカバンの中にあって一安心。
良かったね^^テヘ。
…ってならねーよ!
「バカヤロー!」と半分キレた感じで応対。
そこから車を走らせ、何とか目的地のホテルにまで着いたのだった。
着いてから数十分後。
私だけ大会途中で帰るので1人部屋、かつ階層も離れていたので、少し仮眠を取って起きたら皆の部屋に行こうと思っていたのだが…
靴をはいたままベッドに横たわり…そのまま3時間弱グッスリ寝ていた。
頭痛も軽く残っていた影響もあったが、飛行機内では比較的寝られていたし、ここまではっきりとした時差ボケは初めての事。
頭痛はかなり治まってはいたが、まだ残ってはいた。
しかし片頭痛は普段から結構あるので、あまり気にせず、夜のWPF finalの観戦に備えていたのだった…