・メモ

ニーチェ全集の第1巻を読んでみた。本書を読むきっかけは、数年前に葛西教授がニーチェは哲学以前は西洋古典の文献学の研究者だったという話(多分)を思い

 

[古典ギリシアの精神/¥2,090]

[フリードリッヒ・ニーチェ著、戸塚七郎他訳/筑摩書房(1994/5/9)]

[651p/978-4-480-08071-4]

[西洋古典学、プラトーン、古典ギリシア、宗教、ギリシア人の祭祀、プラトーン対話篇]

[ちくま学芸文庫、ニーチェ全集 1][図][050][kv 00][bb 03

 

 

 

・TOC

本書に寄せて

1  愛の法則

2 国際化とグローバリゼーションのあいだ

3 理解と誤解のあいだ

4 通訳と翻訳の違い

著作一覧

初出一覧

 

・メモ

米原万里のエッセイは数冊読んだことがある。なるほど話のネタは豊富で面白おかしく書く筆力も確かだ。だが数冊読むうちにだんだんと違和感が顕著になってきた。この人の日本の捉え方がかなり自虐的なのだ。客観的に捉えればいい話を殊更日本人が日本が劣っていると卑下する記述が気になった。なので本書も通訳経験であるとか,彼女得意の下ネタの話はまぁいいとして,日本を語る際の口調が気になっていた。

 

読んでみるとやはり日本についての改革に関して認知の歪みがあるようだ。彼女は殊更に日本が世界の中で特殊であると強調したいようだ。日本が特殊であるだけでなく,日本という国がお人よしでおめでたい国であると主張したいようだ。また彼女はアメリカが嫌いなようで、経済的,軍事的に強力であるだけで文化性を伴わない(と彼女が思う)アメリカが英語を通して日本に影響を与えていることが気に入らないようだ。しかし強力な国に影響を受けるのはある程度仕方がないと思うのだが,彼女の頭の中には文化的でないwアメリカは悪であり,日本は世界でも非常に特殊で常識のない国として位置付けたいようだと思う。だからこれから本書を読もうという人は第2章の彼女の筆の運びに注意して読んだ方がいいと思う。

 

それともう一つ,彼女は英語を孤立語であると断言しているが英語は孤立語ではありません。言語の中に屈折語の名残りが明確に残っているからね。

 

[ 米原万里の「愛の法則」/¥726 ]

[米原万里著/集英社(2007/8)]

[187p/978-4-08-720406-3]

[下ネタ,語学,言語学?、政治,思想]

[@Shueishashinsho]

[

[集英社新書 0406F][自再][087][kv 05][bb 04]