・メモ
森田真奈美氏については、トリオ、ソロ、ベースとのデュオ、ビッグバンドオーケストラと、様々なスタイルでのライブを経験してきたが、その度に驚きと感動を与えてくれている。そして今回、桑原あい氏とのデュオだったが、これがまた素晴らしい。信じられないほどの感動を与えてくれたw
ピアノデュオがこんなにも展開力があるとは正直驚きだった。ここで採用された原曲は素材に過ぎず2人の力でどんどんイメージが広がっていく様子が非常に楽しかった。聴いている方がこんなに楽しいのだから演奏している二人は相当楽しかったに違いない。
また今回はピアノデュオということで二人の相互作用の出し方が非常に面白かった。森田氏のフレーズに即座に反応して合わせていく桑原氏、タッチの強弱を自在に操る森田氏に、うまく答える桑原氏、丁々発止のやりとりはデュオならではの醍醐味だ。
ソロを奏でる桑原氏に、こっそり低音部に移動し、突然低音部にドカーンと一撃を加える森田氏、びっくりしつつも即座に反応する桑原氏、プリぺアドピアノ風に弦を右手で押さえつつ左手でフレーズに分厚いコードワークで応じる森田氏、こういったインタープレイがほぼ間断なく続く1時間20分、これを幸せと言わずに何と言えようw
プレーをしている際の表情や動きも興味深かった。親しみやすい森田氏の表情が乗ってくるに従って野獣のように変化するものの、鍵盤を叩く腕はあくまで肘から先だけで縦横無尽にフレーズを打ち出す様子。肩甲骨と肘を使って、時に立ち上がり、時に足を蹴り上げるまるでキース・ジャレットのような動きを見せる桑原氏、二人の動きを見ているだけでも非常に楽しめた。ちなみに桑原氏は普段の姿は可愛いのに演奏中に乗ってくると顔がヤンキー顔に変化するところがとても面白かったw
これだけ即座に展開しても原曲の良さが失われないところを見ると、きっと原曲がよっぽど良いのではないかと思う。オフィシャル髭ダンディズムを筆頭に、ポールマッカートニー氏、森田真奈美氏、桑原あい氏、ジョニー・グリーン氏、エグモント・ジズモンチ氏、そしてチャーリー・パーカー氏の楽曲の素晴らしさを実感するとともに、ちょっと調べてみたくなったw
あぁ楽しかったw
・ミュージシャン
森田真奈美 ピアノ
桑原あい ピアノ
・楽 曲リスト
1 pretender
2 body and soul
3 I am
4 dear family
5 somehow it's a rough day
6 loro?
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アンコール
7 black bird
8 now the time (w/t 大林武司)
・サイト
https://twitter.com/aikun_4649