・メモ

ニーチェ全集の第1巻を読んでみた。本書を読むきっかけは、数年前に葛西教授がニーチェは哲学以前は西洋古典の文献学の研究者だったという話(多分)を思い

 

[古典ギリシアの精神/¥2,090]

[フリードリッヒ・ニーチェ著、戸塚七郎他訳/筑摩書房(1994/5/9)]

[651p/978-4-480-08071-4]

[西洋古典学、プラトーン、古典ギリシア、宗教、ギリシア人の祭祀、プラトーン対話篇]

_[ちくま学芸文庫、ニーチェ全集 1][図][050][kv 00][bb 03

 

 

 

・メモ

修士論文のための予備調査として、科学史を中心に調査をしている。先に触れた科学哲学も実はそのうちの1冊。さて本書では統一理論のワインバーグが、ギリシア初期から中世ヨーロッパに至るまでの科学史について色々と教えてくれる。

 

さて、大学院で理論物理学を専攻したにも関わらず、私の自然科学の知識はゼロに等しい。むしろそれを補う意味で修論の(裏)テーマで科学史を取り上げたと言ってもいいので、ワインバーグ氏の本書は非常に役に立つ。時としてウィッグ史観的な立場に立ってしまうことも厭わず、過去の偉人たちの業績に踏み込んでいく姿は痛快ですらある。

 

本書には本書の内容を補う数式を記したテクニカルノートが付属しているので、次回読書時にはそこも含んで対応した。

 

個人的にはアリストテレース、アリスタルコス、プトレマイオスの3人の宇宙観、とりわけアリスタルコスが随分昔に地動説を唱えたことは驚くに値することであり、さらにその説が歴史の中に埋もれてしまったことも信じがたい。この辺りが修論としてのツッコミどころなのかもしれない。

 

[科学の発見/¥2,145]

[スティーブン・ワインバーグ著、赤根洋子訳/文藝春秋(2016/5/10)]

[428p/978-4-16-390457-3]

[初期ギリシア〜中世ヨーロッパ、アリストテレース、アリスタルコス、プトレマイオス、地動説、天動説、地動説の変遷、ガリレオ、コペルニクス、ニュートン、統一場理論、ウィッグ史観]

[@bungeishunju]

[単行本][図][049][kv 00][bb 05][mt 007]