・メモ

ニーチェ全集の第1巻を読んでみた。本書を読むきっかけは、数年前に葛西教授がニーチェは哲学以前は西洋古典の文献学の研究者だったという話(多分)を思い

 

[古典ギリシアの精神/¥2,090]

[フリードリッヒ・ニーチェ著、戸塚七郎他訳/筑摩書房(1994/5/9)]

[651p/978-4-480-08071-4]

[西洋古典学、プラトーン、古典ギリシア、宗教、ギリシア人の祭祀、プラトーン対話篇]

[ちくま学芸文庫、ニーチェ全集 1][図][050][kv 00][bb 03

 

 

 

・メモ

やっと本書を読み切ることができた。この本は8年前の大学の学士入学説明会で当時の葛西教授から紹介されたもので、いつかは読みたいと思っていたが手がつかず、今年の春になって読み始め、図書館から借りること10度あまり、やっと終わった。

 

本書の内容は、哲学や悲劇などの高度な著作物を生出した古代ギリシアが実はその大半がアジア・アフリカからもたらされたものにルーツがあるという衝撃的なものだ。著者バナール氏の主張が全面的に正しいかについては議論の分かれるところだと思うが、古典ギリシアの世界のイメージが実は18世紀以降のドイツを中心とするロマン主義(者)によって考えられたという部分は大いに興味を惹かれるところだ。この続編も読んでみようw

 

[ブラック・アテナ 古代ギリシア文明のアフロ・アジア的ルーツ/¥7,150]

[マーティン・バナール著、片岡幸彦監訳/彩図社(2007/5/15)]

[668p/978-4-7948-0737-3]

[西洋古典学、フェニキア人、エジプト人、アーリア人、ロマン主義、カール・オットフリート・ミュラー]

[単行本][図][054][kv 00][bb 03]