・メモ

ドラマの脚本や小説において人間関係を絶妙な筆捌きで提示する名人と言える向田邦子氏、大いに期待したのだが対談の熱気がなんだか伝わってこない。この人は語る人ではなく書く人かな。ただ、テレビドラマでは食べ物を食べる時に出る音や食べ物の量などにかなり神経質だったらしい。

こう言ったところが積み重なってあのような濃密なドラマになったのだと思うと改めて感動してしまう。なお、この書籍は飛行機事故で彼女が急逝したため、生存の対談集をまとめたものらしい。

 

[向田邦子全対談/¥523]

[向田邦子編/洋泉社(1985/12/25)]

[309p/4-16-727707-7]

[和田誠、倉本聡、竹脇無我、二子山勝治、吉行淳之介、山藤章二、谷川俊太郎、小田島雄志、江國滋、水上勉、小野田勇]

[文春文庫む-1-7][店][009]